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芸術と信頼

他人を信頼できない。これは芸術の問題である。

表現活動というのは、鑑賞者の存在が前提となる。作家は作品が正しく理解され、評価されることを望む。作品が誤解され、否定され続ければ、作家は制作をやめるだろう。

たとえどんなにネガティヴな内容だったとしても、表現行為には「届く」ことへの期待が含まれる。届くことを諦めてしまえば、沈黙しか道はない。であれば、届くことへの期待はどこから生まれるのだろうか。

表現が届く経験は、次の表現のモチベーションに繋がる。逆に届かない経験は、沈黙の悪循環へと導く。悪循環はどうすれば断ち切れるのか。難しい問題。

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