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試着室(エッセイ)

半袖のポロシャツを買いにUNIQLOに行った。暑くて、外出先でジャケットを着るのがさすがに辛かったからだ。私は撫で肩の猫背のヒョロヒョロで、とにかく半袖が似合わない。けれど、今なら着こなせそうという予感があった。

ポロシャツは似合っていないわけではなかったが、結局買わなかった。試着室の鏡に映る人物は表情が老けていて、伸ばした髪が重たかった。自分が疲れていたということに気づいたのは、だいぶ時間が経ってからだった。

彼女の家で昼寝をして、空いた頃にアーケードの七夕祭りに入る。商店街は21時前でも混雑しており、通行が滞る場所もあった。吊るされた飾りの写真を撮って、出店のパスタパエリアを食べる。髪を染めた男女に混じって、喪服の家族がジャケットを手に家路についていた。

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