プレゼント(エッセイ)
クリスマスのプレゼントを恋人と見に行く。今年は"くるくるドライヤー"が欲しいそう。売り場に着くと、当然のように価格の安いものから手に取り始めるので、高い商品へとそっと誘導する。結局5000円弱の機種に落ち着いて、私は安すぎるとも思ったが彼女が満足そうな顔をしていたので、それを買うことにする。
階を移動して今度は私のプレゼントを選ぶ。一人暮らしを始めるときに買ったBluetoothスピーカーが古くなったので、手頃なものを探しに行く。価格は音質を裏切らず、BOSEの20000円もするスピーカーで悩んでしまって、ひとまず保留することにした。恋人から本当に欲しいものを頼むように釘を刺された。
吉祥寺をぶらぶら歩き回り、アーケードの食堂に入る。その定食屋はご飯が売りで、内装にしゃもじや釜の蓋が飾られていて混乱した。注文したスキヤキ定食は、ご飯おかわり自由なのにスキヤキにうどんが入っていて、スキヤキと冷奴の豆腐が重複していた。