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投稿が100日続いた人間の中では、一番人気のない書き手だという自信はある。

今日でブログを始めて100日目だそうだ。途中途切れてやり直したりもあるから、本当はもう少し長いのかもしれない。だからなにという話でもないのけれども、とにかく100日だそうだ。

きっかけは、調布市美術館の「池内晶子 あるいは、地のちからをあつめて」という展示で、日記のようなドローイングを見たことだった。抽象画のようなフォルムが並んでいるだけで、ささっと描かれた簡単なものばかりだった。だけど、それを見た瞬間、やろっ、と思ったのだった。別に終わってもいいや、と思いながら、今日まで続いている。長続きしているのは、たぶん目的が無いからだと思う。目的が無ければ挫折もしない。不思議なものだ。

こうやって自分の文章を客観的に見ると、出てくる言葉に抽象的なものが多い。生活からかけ離れている。左脳的で、コネコネされた言葉。理屈っぽい、ゴツゴツした手の言葉。

現在の書店の二大コンテンツは、小説とビジネス書だ。女脳と男脳、というのは穿った見方だろうか。それはともかく、抽象的な考え(たとえば幸福論とか)を、物語に落とし込めば小説で、行動命令に落とし込むのはビジネス書なのだろう。自分の中には無い出口だ。

役に立つことを書けば人気が出るのかもしれない。共感こそ力だとも言われている。けれど、それを書こうとも思わない。し、そもそも書けない。投稿が100日続いた人間の中では、一番人気のない書き手だという自信はある。

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