眠らなければ目覚めることもない(エッセイ)
9時半起床、会社に欠勤の連絡を入れる。予想通り胃痛がひどかった。30分ほどで彼女が起きる。「絶対に病院行ってくださいね」と念押しされて、生返事で答えた。また寝て13時再起床。
荻窪の消化器内科は意外と混んでいた。14時に受付を済ませると、待合室でジャニーズ事務所の会見が流されていた。ずいぶんと事務所側に理不尽な着地になったように思えたが、人気商売とはそういうものなのかもしれない。ストレスと診断され薬を貰った。
昨日みた『アステロイド・シティ』の感想をずっと考えている。「時は心を絆創膏程度にしか癒さない」なかで、登場人物たちが傷を乗り越えるために右往左往する話だと思った。
劇には、「眠らなければ目覚めることもない」という印象的台詞が出てくる。人が眠りに落ちるのは目覚めるためなのかもしれないと何故か腑に落ちた。明日も起きるために、今日も眠らなければならない。