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ハリウッド映画のようなルックの作り方【カラーグレーディング】
こんにちは、ymです
前回セルフポートレートのライティングの解説をしましたが、今回はそのライティングをもとに撮った映像のカラーグレーディングについて書いていこうと思います。
グレーディング前(S-Log3)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/160337750/picture_pc_0484123cb8a04989e273fbae2613f5fb.png?width=1200)
グレーディング後
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/159666117/picture_pc_792eada069b3df9d31e07cb433052d2d.png?width=1200)
全体のノードツリー
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/160332605/picture_pc_7da47693c31c15791694af2c9ed1f45d.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/160338159/picture_pc_79ab7b556da172c6d6e1c2bbd8952690.png?width=1200)
上の段がプライマリー(Logに色とコントラストを戻す)
真ん中の段がセカンダリー(部分的な調整を行う)
下の段がクリエイティブ(好みのルックに寄せる)
プライマリー
NR
ノイズリダクションをかけます。一番最初のノードにかけるのが一番綺麗にかけられるようです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/160333023/picture_pc_30862a34b72b82110d37ab38f32951a8.png?width=1200)
CST IN & CST OUT
「CST IN」と「CST OUT」でカラースペース変換を行い、Log素材に色とコントラストを戻します。
一度Davinciのカラースペースに変換することで、この後行うグレーディングの最大限のパフォーマンスを引き出せるという認識で僕はやっています。
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![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/160332955/picture_pc_a71c9ef4c7d1aa95955343347165f4b9.png?width=1200)
WB
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/160333158/picture_pc_1366a71e39a4a5d3826a57017f1d5298.png?width=1200)
Pri
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/160333291/picture_pc_5c4c89e5f107087b508633fdf2cc489c.png?width=1200)
Sat
彩度よりもカラーブーストで上げた方が自然に全体の彩度が上がります。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/160333586/picture_pc_8705c8bbfd468439db55d0ff7ac696ba.png?width=1200)
Den
全体の色密度(Density)を上げる
(カラースライスの使い方は勉強中なので違っても多めにみてください🥲)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/160333683/picture_pc_9eaefdd3c7848d22bebd30d1f15f8bb5.png?width=1200)
セカンダリー
Face
今回はフェイス補正のエフェクトで調整しました。マジックマスクやクオリファイアーでマスクをとってカラーホイールで調整してもいいと思います。
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Hair
マジックマスクで髪の毛を抜き、グリーンのライトが当たっているので緑を少し強調。ここでもDensityを高めています。
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Clothes
こちらもマジックマスクで服をマスクしてグリーンを強調するためカラースライスで輝度を抑えながら彩度を上げています。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/160334617/picture_pc_69fa9b7a677936cb8026420e31ed796e.png?width=1200)
Green
今回はグリーンとオレンジを強調したグレーディングをしたかったのでグリーン付近をカーブで調整。
オレンジは撮影時のライティングで演出したい色にしていたので、グレーディングではいじりませんでした。
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Foreground
被写体だけをマジックマスクで抜き出し、背景とさらに分離するためにカラーホイールで輝度だけを上げます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/160335235/picture_pc_76109163aad5511a2c9bc79b5c113dc8.png?width=1200)
Background
Foregroundで抜き出したマスクを判定して、今回は背景だけを調整します。
カーブでプラクティカルライトのオレンジを強くして白飛びしている部分を抑えるためゲインの輝度だけを下げます。
さらにカラースライスで背景の色密度を高めます
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![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/160335455/picture_pc_032d19b7ebbcee385ad46ee9d9fda692.png?width=1200)
クリエイティブ
Look
マジックマスクで切り抜いた被写体のマスクを反転し、背景にだけ適用して全体のルックを作って行きます。
僕はカーブを使ってルックを作ることが多いです。
カーブでおおよそ調整したあとに、ホイールで微調整しています。
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Vinette&Desat
人物を強調したいので、左右にグラデーションのマスクをかけ、カーブで左右にだけVinetteをかけます。
Desatではルックでシャドウにのせたグリーンが左の物置に強く出過ぎていたので、こちらでもグラデーションのマスクを使って彩度を落としました。
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![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/160336424/picture_pc_000ed461000fb23477956b3fdffa2793.png?width=1200)
Filmgrain
お好みで最後のスパイスとして、Filmgrainを入れます。ザラザラノイズのようなものがのり、フィルムっぽくなるエフェクトです。
今回は肌にノイズがのってそばかすみたいになるのがお気に入りポイント
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まとめ
今回ご紹介したものは僕が色々なところから学んだ少し自己流寄りグレーディングのやり方です。プロの方より効率の悪いこと、間違っているやり方などもあると思いますが、「こんなやり方あるんだな〜」と参考にしてくれる人が1人でもいれば嬉しいです。
今はカラーグレーディングの発信してくれてるインフルエンサーの方々が国内外問わずたくさんいるので、ぜひ見てみてください!
堀江貴文さんの言葉で「アウトプットはインプットも兼ねる」という言葉があります。まずはインプットすることが大切ですが、それを自分のものにするためにはいかに質の良いアウトプットをするかが大事になります。僕は今までインプットしかしてこなかったので、これからは発信や制作を含めより多くのシーンでアウトプットできるように頑張っていきます。みなさんも日々学んだことをアウトプットすることを意識して一緒頑張りましょう!!💪🏼
本日のおすすめ
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Basicはカラーページの基礎を叩き込むことができ、
Advancedではその応用として様々なルックへのアプローチ方法を学ぶことができます。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました!