愛用のカメラを持って。
私はカメラが好き。写真が好き。
いつの頃からだろうか…ちょっと思い出せない。
おそらく…原点は小学生の頃のアメリカ旅行だと思う。
3週間、家族でアメリカを旅行したことがあった。
出発が近くなって、父が私と兄にカメラを買ってきた。
私に渡されたのは、機種名までは思い出せないが、リコーのコンパクトなカメラだった。
36枚撮りのフィルムで倍の72枚撮れる機種だった。
「好きなだけ撮ったらいい」との父の言葉を鮮明に覚えている。
そりゃぁもう嬉しくて嬉しくて。。
旅行中何枚撮っただろうか?
いくらフィルムを換えようとも、父は怒らない。
本当に好きなだけ撮ったのを覚えている。
その時の写真は、残念ながら一枚も残っていない。
きっと、潜在的にこの時の撮影体験が残っていたのではないだろうか。
とはいえ、中学校に上がり、私の興味はギターと剣道に。
写真のことは記憶の片隅へ追いやられていた。
私が再びカメラを手にしたのは、2000年、父が亡くなってからだった。
父が亡くなり、いろんな問題が出てきて、追い詰められた気持ちになっていた。
何を思ったのか、今となっては思い出せないのだが、無性にカメラが欲しくなった。
時代はデジカメに移りつつあった。
なけなしのお金を払い手にしたのは、Fujifilmのコンデジ。
嬉しくて嬉しくて。。
いろんな写真を撮ったっけ。
ほどなくして結婚し、ときどき撮影してたっけ。
その頃は、カメラの知識は皆無。
ただ気分に任せて撮るだけ。
それでもシャッターを押すのは楽しかった。
本当に沼にハマっていったのは、妻との関係が悪化してから…汗
家に帰るのが嫌になり、通勤の時もカバンにカメラを忍ばせて、
行き帰りに撮り歩く…そんな毎日が始まった。
カメラ、写真が逃げ道になっていたのかなぁ、と今にして思う。
この頃はちゃんとした一眼カメラを使うようになり、
次第に知識も増えていった。それが2016年始め頃のこと。
2016年秋に家族と離れ、一人住まいを始めた頃は、もう
カメラ無しではいられない身体になっていた💦
何故こうなったのか自分でもよく分からないが、
心の寂しさを埋めてくれたことは間違いない。
その代わりに…どんどん沼にハマっていったことも事実。
現在の私の愛用カメラは、Fujifilm XT4。
発売日に手にして、今も飽きずに私の相棒として共に行動している。
雨の日も晴天の日も…いつも私と共に過ごしてくれている。
2020年暮れに直腸癌が見つかり、その後の治療中も、
ずっと一緒に。入院中も一緒。
私にとってカメラ…というかXT4は単なる相棒を超えている(笑)。
一応元気に過ごしている現在、変わらず私の相棒でいてくれている。
いずれは新しいカメラをお迎えするだろうけど、
XT4は手放さず、ずっと一緒に過ごしたいと思っている。