癌サバイバーとなった私〜命を繋ぐ6
この7年の間に、私のみに降りかかったこと。
1 家族との別居。
2 職場での人間関係に悩む。
3 直腸癌。
まあ、大きく分けるとこの3つ。
で、解決したかといえば、基本的にはNOだ。
今まで、「命を繋ぐ…」などと書いてきたが、
実のところ、私はそんなに達観していない。
毎日苦しいし、恨みの感情を持ってしまうし、
先の展望も見えないことが多い。
1についていえば、現在離婚裁判を起こしたもののまだ解決には至らず。
子供達にいらぬ心理的負担をかけていると思うと、とても辛い。子供にばかり皺寄せがいっていると思うと、本当に申し訳ない気持ちになる。
2の職場での人間関係についていうと、これも解決しそうにもない。
3については、これはなかなかわかってもらえないんだね…
今は元気に過ごしているけど、排便障害の影響は、なくならない。
ストーマ閉鎖手術から2年以上経過したけど、やっぱり
健康な頃のようには戻らない。
勤務時間中に何度か席を外してトイレに行くことになる。
お腹が落ち着くまですこし時間がかかるのだけど、
他のメンバーに気を使うんだよね…肩身狭く感じることがある。
私のお腹の状況…わかってもらえないだろうなぁ…そう思いつつ、
毎日業務時間中にトイレに向かう私。存在しないのではない。
1〜3なんて、周りの誰からも見えないんだよね。
所詮わかってもらえるとは思っていないのだ。
せめて、私は自分の色メガネで、他の人を見ないようにしたいものだ。
自分の中にある、根拠のない変な常識で物事を見ると、
それは周りの人を不幸にするだけ。そう思う。
自分は自分。人は人。
見えないものは見えないだけで、存在しないのではない。
見えていないだけ。
だから、自分にしか見えないメガネをかけて、
あたかもモノが見えているようには、勘違いしたくはない。
人は皆、周りからは見えない問題を抱えて、
必死に生きているのだ。絶対にそうだ。
皆、自分に与えられたいのとを繋ぐべく、必死に生きている。
尊いものだ。