Node.js_nvmを使ってバージョン管理する #192日目
Node.js用のバージョン管理ツールに関する第二弾で、今回は「nvm」という管理ツールでNode.jsをインストールしたり管理したりする方法をまとめます。
↓以前は「n」というツールで管理する方法をまとめました。
nvmはバージョン管理ツールの中でも最も人気で、利用率が高いツールです。その分関連記事も多いので、どのツールを使うかこだわりがなければnvmを選んだ方が良さそうです。
環境
wsl2
ubuntu (20.04.3)
curlコマンドを確認
インストールに使うcurlコマンドが使える状態かどうかを確認します。
$ command -v curl # 存在確認ができるコマンド
/usr/bin/curl # 存在する場合はこのようにパスが表示される
パスが表示されなかった場合、以下コマンドでインストールしてください。
$ sudo apt install curl
スクリプトによるnvmのインストール
GitHubにあるnvmリポジトリからインストールができます。
以下のコマンドを実行すればOKです。
$ curl -o- https://raw.githubusercontent.com/nvm-sh/nvm/v0.39.1/install.sh | bash
インストール自体はとても簡単ですね。
.bashrcの変更を適用
.bashrcは「bashを起動した際に読み込まれる設定ファイル」です。nvmのインストールに伴う変更を適用させます。ちなみにbash(バッシュ)とは「Bourne Again Shell」の略で、Linuxでコマンドなどの命令文を記述したシェルを実行するために使われます。
以下のコマンドで変更を適用させます。
$ source ~/.bashrc
.bashrc内の末尾が以下のように変更されています。
[~/.bashrc]
export NVM_DIR="$HOME/.nvm"
[ -s "$NVM_DIR/nvm.sh" ] && \. "$NVM_DIR/nvm.sh" # This loads nvm
[ -s "$NVM_DIR/bash_completion" ] && \. "$NVM_DIR/bash_completion" # This loads nvm bash_completion
nvmの存在確認
nvmが無事に存在しているか確認します。
$ command -v nvm
nvm # このように出力されればOK
nvmでnodeをインストール
基本文法は以下で、「/.nvm/」ディレクトリ配下にバージョンごとにインストールされます。
nvm install バージョン指定
例えば以下のようにインストールできます。
$ nvm install node # 最新バージョンをインストール
$ nvm install --lts # LTS(Long Tarm Support)の最新バージョンをインストール
$ nvm install 'lts/*' # 同上
$ nvm install 16.13.0 # 指定したバージョン(この場合はv16.13.0)をインストール
バージョンの一覧表示
インストール済みのバージョン等は以下のように確認できます。
$ nvm ls # インストール済みバージョンの一覧
$ nvm ls-remote # インストール可能な全バージョンの一覧
nodeのアンインストール
ちなみにアンインストールは以下のようにバージョン指定で可能です。
ただし使用中のバージョンはアンインストールできません。
$ nvm uninstall 16.13.0 # 指定したバージョン(この場合はv16.13.0)をアンインストール
現在のバージョンを確認
複数のバージョンを使い分けている場合、現在のバージョンを確認することが必要になります。2パターンの確認方法を紹介します。
$ nvm current
v16.15.0
$ node -v
v16.15.0
バージョンを切り替える
インストール済みのバージョンの中から、新たなcurrentバージョンを指定できます。基本文法は以下です。
nvm use バージョン指定
以下のように使います。
$ nvm use node # 最新バージョンを current バージョンにする
$ nvm use --lts # 最新の LTS を current バージョンにする
$ nvm use 16.15.0 # 指定したバージョン(この場合はv16.15.0)を current バージョンにする
バージョンの切り替えは、プロジェクトのディレクトリに「.nvmrcファイル」を置いて、そこにnodeのバージョンを記述しておくと、nvm install や nvm use をバージョン指定なしで使うことで自動的に指定可能です。
[プロジェクトのディレクトリ/.nvmrc]
16.15.0
[.nvmrcが存在するディレクトリにて]
$ nvm install # .nvmrc に記述されたバージョンの node をインストール
$ nvm use # .nvmrc に記述されたバージョンの node を current バージョンにする
何か皆さんのご参考になれば幸いです。
ここまでお読みいただきありがとうございました!