プロレスリング・ノア THE NEW YEAR 2025 日本武道館
1月1日、一昨年以来のノアの元旦武道館へ、
この日はライブ感を味わいたくてアリーナ席にしていました。
そしてこの日はプロレスとして歴史的なメインイベントの現場に居合わせる幸運を得ることが出来ました。
一昨年の武藤対中邑戦はプロレスの芸術性を極めた一戦と言われたのだけど
この日の清宮対OZAWA戦はそれさえ上回ってしまったかもしれないプロレスの未来を切り開いた芸術的な試合だったよ。
武道館に着いたのがアンダーカードの途中だったのだけど既に客席はかなり埋まっていてしかも会場の雰囲気が凄く良い。
わりと早めの試合に組まれた拳王対KENTA、KENTAは拳王との蹴り合いに押され気味で拳王の体の厚さが際立った、ノアに居たころのスタイルに戻っていたKENTAの継続参戦が気になって仕方がないところ。
オモスはWWEのときよりレスリングをしていて体が良く動く、そしてタイトルを獲ってしまった、予想してなかったまさかの継続参戦、ノアとWWEとの提携って本格的な展開になってきたんじゃないだろうか。
近い将来ノアの参戦選手がロイヤルランブルに出場してもおかしくないのかもしれない。
和太鼓生演奏の中邑真輔と佐々木憂流迦戦は入場シーンのカッコよさだけで終わってしまったような残念な試合内容に、試合は一人ではできないという事実を感じてしまった、今の中邑真輔の対戦相手ってレジェンドクラスでないと務まらないのかも。
メインで大正解だった清宮対OZAWAはWWEさえ上回っているかもしれない武道館への緻密なプロモーションに見事さは、今までストーリーの雑さを指摘されることが多かったノアとしてはまったく別次元の世界です、そしてそれが全てうまくこの日のメインへと繋がってしまう。
清宮とOZAWAが奏でた29分34秒は元旦にして年間ベストバウト決定じゃないかな、何十年もプロレスを観ているけど、無意識に何度も声が出てしまう試合なんて数えるほどしかないもの。
試合の構成・技のレベルの高さ、さらに試合の間合いの上手さ、そしてなにより次に何が起こるかわからないハラハラする試合展開。
試合が終わった直後はOZAWAの凄さが印象に強く強く残ったのだけど
時間が経つと清宮のプロレスセンスの凄さも際立ってくる。
家に帰って写真を見ると清宮は常に視線が上で、逆にOZAWAは常に斜め下に視線を置いているんだよねぇ、凄く細かいところまで神経使って試合しているのがくみ取れます。
そして武道館前の後楽園では清宮コールだったのにこの日は大OZAWAコール、プロレスの歴史は観客が作るんだよ。
素晴らしかったです!