英語教育推進リーダーフォローアップ研修 LEEP Conference 2019
市ヶ谷のTKPカンファレンスセンターで、LEEP Conference 2019が開催されたので、参加してきました。これはLEEP(Leaders of English Education Program:英語教育推進リーダー)のフォローアップ研修として行われているもので、昨年度に続き、今年度も参加することとなりました。
このフォローアップ研修も、英語教育推進リーダー中央研修も今年度が最後とのことです。もともと5年間の取り組みなので、それもそうですね。話の節々から最後ということを感じさせることがありました。
また、久しぶりに同時期の中央研修参加者数名ともお会いすることができ、良かったです。
まずは全体セッション “Then + Now”ということで、文部科学省の調査官からのあいさつと、ブリティッシュカウンシルの英語教育推進リーダー担当から、これまでの取り組みとアンケート結果などについて説明がありました。話によると、小中高あわせてこれまでの5年間で、2420名の推進リーダーが中央研修に参加(うち中学校は889名)し、のべ67238名の教員が全国で還元研修を受講したことになるそうです。来年度も還元研修が実施されると、およそ80000人の教員が還元研修を受講したことになる計算です。途方も無い数字です。はじめてこのプロジェクトを聞いた時は、まさか自分が関わることになるとは夢にも思っていませんでしたから、人生何が起こるか分からないものですね。
続いてブリティッシュカウンシルによる校種別のワークショップがあり、中学校のワークショップに参加しました。“Curiosity and Intrinsic Motivation”というテーマで、興味関心・モチベーション・ご褒美や褒めることなどと学習のつながりについてのワークショップでした。昨年度のようなコミュニケーション重視の文法指導実践についてのワークショップを期待していたので、理論重視の今年のワークショップにはややがっかりしましたが、ためになったことに変わりはありません。
単にゲームに勝った負けたことばかり印象に残っていてなにも単語を覚えていない生徒の話や、ご褒美をあげることで挙手する生徒が増えたので満足してご褒美をあげるのをやめたら、まったく手を挙げなくなった生徒の話などが印象的でした。また褒めることについても何をどう褒めるべきのか考えることができました。
スタンプやシール、褒め言葉などについては、実行する前に一度考えてみたいものです。
授業導入時の日付、曜日、天気などを確認するルーティーンに対する一つのアイデアを得ることができたので、今度実践してみたいと思いました。
午後はポスタープレゼンテーションと校種別プレゼンテーションセッションが行われました。これまで小中一貫をやっている関係から、小学校のプレゼンテーションセッションに参加しました。主体的な学びを進める上での面白い話を聞くことができました。どこかの機会で地域の小学校の先生方と共有できたらと思います。
最後は再び全体ということで、テーマは “What next?”でした。小中高それぞれの先生でグループを組み、ワークショップ形式のセッションでした。
①4技能の授業やテスト②新しい教科書や新学習指導要領③テクノロジーの活用④特別な支援が必要な生徒の4つについてグループでディスカッションをしました。他県の他校種の先生とのやり取りで、興味深い話をすることができました。場所がかわれば別の問題があるわけです。
中央研修もこのフォローアップ研修も今年度が最後ですが、今後も何かしらの機会で集まったり、情報を共有する場面を作ってもらえればなと思います。どうやらサイボウズのかわりになるものは準備しているようですが。
中央研修の終了は終わりではなく、日本の英語教育におけるひとつの区切りであるので、今後も英語教育推進リーダーとして何らかの活動をしていければと思います。