世界は今日も行進を続ける。
夏がきた。何やら毎日楽しくて、やっぱり時にしんどく目まぐるしい。
安定に、季節に置いて行かれ続けている。
今年の春から町会計年度職員として、健康福祉課での健診未受診者訪問を開始した。コミュニティナース活動も合わせて、毎月100人以上の町民のみなさんと話したり、何らかの形でコンタクトを取っている。
地域に出ていると、本当にいろんな人に出くわす。こんなに素敵な人がいたのだと嬉しくなることもある。
そして、一定数はなにか言っておきたい人がいるのだと感じる。
町政のこと。町の医療機関のこと。幕末の白老の歴史のこと。
うーん、わからぬ…。すみません。
知識不足は否定できない。そして町民じゃない分見えてこないこともある。
先日、未受診者に電話をするとコロナワクチンと医療機関不信について話される方がいた。
ワクチンで多くの人が亡くなっているというのに。あなたはワクチンを推奨するのか。個々人へワクチンを打つべきか判断をゆだねるのは間違っているだろう。情報弱者だっているはずなのに。
国際司法裁判所でも取り上げられている。知ってますか。
あなた方、ワクチンを推奨する医療者、国際司法裁判所で裁かれたらみんな死刑ですからね。健康診断なんか受けませんよ。医療を信用できませんから。
体調良く、健康に過ごせているのなら…。それ以上勧奨できなかった。
わからない情報がてんこ盛りだった。のちのち調べるといろんな情報が出てきた。明らかにフェイクの画像で、国際司法裁判所の刑の取り決めのことも出てきた。
インターネット社会で情報弱者も現れるかもしれないけど、情報量の過多で正確な情報を見極めにくくなっているのも事実だと思う。もしかすると、私が関わった相手も正確さに欠ける情報を信頼してしまっているかもしれない。
行政という立場上、踏み込み切れないこともある。もっとできることはなかったのかと思いもやもや。
そんなときに出くわした、社会的処方研究所の発信が私にとっては腑に落ちた。
この社会に間違いはない。どれも誰かの正解、日々の営みが積み重なって今の社会を作っている。この社会にあるのは誰かの正解で困っている人・社会の「問題」でこれは解決の必要があるのだと。
私が出会った人が話していたこと、どれもその人にとっては正しくて。誰かの正解を追い求めると、やっぱり困る人も出てくる。人と人が関わることで問題も生じ続ける中、問題を解決しながら誰一人取りこぼさない社会ってどうしたら実現できるのかな。そのために何が出来るか。
とかいろいろ考えると、闇落ちしそうなのである程度で考えるのをやめるのだけど。今回はなんかもやもやが壮大でしぶとかった。
結局、ひたすらに流されずに、今できること、私の仕事をしよーっと。というところに落ち着く。
何を思おうと世界は勝手に進んでいく。
ゆるゆると、ワールドマーチを口ずさみながら、夜勤に備える今日この頃なのでした。
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