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香港と台湾と日本


香港で民主化活動を続けるのは、今後かなり難しくなるんでしょうね。できれば彼らは出国したほうがいいのではないかと思ったりしますが、香港にかける想いも強いのだろうし、一方で出国も簡単には認められないかもしれないですね。香港の中国化が避けられないのだとすれば、できれば英国に加えて、台湾や日本で受け入れられないかとも思いますが。

欧米による中国への対抗政策が進めば、アジアの金融拠点としての香港の地位は没落するかもしれないですね。中国という意味では既に上海が経済・金融の中心になっているわけですし。逆にいえば、中国にとって既に香港は特別な地域としての経済的価値は小さくなった、もしくはそうなっても構わないという判断があるからこそ、このような強行手段が取れるのかもしれません。

中国だけではないですが、自由主義国家とその企業は統制社会国家とどう付き合っていくのか、双方の政治的な思惑を踏まえながら、経済交流、投資や取引関係をどこまで認めるのか、国際ルールをどう作っていくのかということで今後悩まされることになりそうです。

台湾の李登輝元総統が亡くなり、日本からは政府特使という形は取らないものの森元首相が台湾まで弔問に出かけられたのはよかった。また東京にある台湾の在日代表処には、麻生副総理、菅官房長官などの政府・政党関係者をはじめ、小池東京都知事や各界から約4100名が弔問に訪れたとのこと。公式な外交関係はなくとも、日本が台湾を大切な友人だと位置づけていることは、よく伝わったのではないでしょうか。

昨今の中国の振る舞いからすれば、香港の次のターゲットが台湾であることは明らか。香港でとった政策は、香港と中国本土の交流を活発化させながら香港に親中派を増やすとともに本土からの移住者を増やし、民主主義的な制度においても多数派を握ること。台湾においても、親中派が多数となる議会・親中派政権を確立した上で、タイミングを見計って中国本土との一体化を進めることを狙っているでしょう。
今後台湾がどの道を選ぶのかわかりませんが、香港化を防ぐには台湾は本土との交流を制限するしかないはずなので、経済的に日本をはじめとするその他の国々との結びつきを強めるしかないのかなと想像しています。


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