【兎草子】自民党総裁選立候補見込み者の感想(24/08/17)
夏季休暇、お盆休みも残すところあと1日。台風が去ってまた猛暑になりましたが、永田町もそれ以上に暑い、いや熱いようです。
ニュースで、次々と自民党総裁選への名乗りを上げる、上げようとしている方々の動静が伝えられてくるので、今名前の上がっている人についての感想など。順不同です。
河野太郎 デジタル大臣 麻生派。私の住んでる選挙区の方で、割と最近までは時間があれば駅前で朝立ちしていたこともあるので、とっても親近感があります。過去にも総裁選に出馬されていますし、意欲は満々。安倍政権下で外務大臣、防衛大臣などを歴任していて国政・内閣としての実績も含めて安定感。自民党議員の中では早くからSNSを使いこなすなど知名度は抜群です。旧い人たちとの差別化、新鮮さはあるし、デジタル大臣は適職でもあったと負いますが、マイナンバーカード推進が人気的にはマイナスでしたね。でもデジタル立国を進めるのであれば避けて通れない道。そういうことをきちんと進められるという意味でも私は評価しています。
小林鷹之 前経済安全保障大臣 旧二階派。自民党の中堅・若手層では優れているらしく、人望もあるようで週明けにも出馬表明すると報じられています。けれども、いかんせん一般での知名度がありません。自民党党員票も取れないんじゃないかなぁ。経済安全保障大臣も高市さんの印象しかないですし。
林芳正 官房長官 旧岸田派。毎週記者会見していますし、外務大臣なども歴任しているので、内閣としての実行力があるのは確かで、知名度もそれなりに高いというのは、一般的な組織であれば上に上がってもおかしくないというステータスでしょうか。ただ、この人個人の印象がはっきりしないんですよね。岸田派→岸田派という流れは、自民党が変わったという印象に欠けるので、衆議院選挙、参議院選挙を控える多くの自民党国会議員、特に中堅・若手層は嫌がるのではないでしょうか。
石破茂 元幹事長 無派閥。世論調査で次の総理は誰がいいという人気投票では、常に一位を続けているのですが、私としてはこの人がいまだに人気があるのが不思議でしょうがありません。内閣の実績もないですし、安倍さんと戦って敗れたところで、この人は首相の目は無くなったと思っているのですが。そもそも自民党内に今や支持議員がいないので、決選投票まで行ったとしてもよほどのことがなければ負けるでしょう。
加藤勝信 元官房長官 旧茂木派。以前は結構ご活躍だったと思うのですが、最近は何をしていらっしゃったのでしょう。総裁選だけ急に出てこられてもという唐突感ありありです。茂木さんが出馬するのであれば、完全に旧派閥の分断なので、どちらも力を削がれて厳しくなるばかりですね。
上川陽子 外務大臣 旧岸田派。女性初の総裁・総理候補であることは間違いないと思いますが、いまひとつ華に欠ける感じです。外務大臣としていろいろ飛び回られているようですが、ウクライナ問題にしてもパレスチナ問題にしても、なんかパッとしない感じ。外交は岸田さんに全部取られてしまってる感じなので。女性というアドバンテージはありますが、旧岸田派というディスアドバンテージがあるので、今回は厳しいでしょうか。
高市早苗 経済安全保障大臣 無派閥。女性の候補といえば、今はネームバリューも意欲もこの人が一番でしょうか。問題はこの人かなりのタカ派なんですよね。天皇制での議論はもちろんのこと、夫婦別姓にも反対。この主義主張は、意外に自民党内でも支持層が限られるはず。ただ、総裁になった時の選挙の顔としてしては、はっきりものを言うのでいいでしょうね。
野田聖子 元総務大臣 無派閥。東京2020で力尽きてしまったのでしょうか、最近あまりお姿を見かけないですね。以前は女性初の総裁・総理候補No.1という感じでしたが、このところあまりパッとしない感じで、自信があまり感じられないようにも思い、ちよっと不安もあります。
茂木敏充 幹事長 旧茂木派。見た目はちょっと強面で、外務大臣などを歴任するなど実行力、政策立案でも実力ははっきりしていますし、知名度もあります。岸田さんがゲームから降りたので、今回はチャンスではありますが、同じ旧派閥の加藤さんが活動しているのはマイナスというところでしょうか。自民党論理であれば「本命」というところなのでしょうが、党員票をどれだけ獲得できるかですね。
小泉進次郎 元環境大臣 無派閥。43歳と名前が上がっている中では最も若手です。まだ当選5回で、ルックスと親譲りののパフォーマンスによる人気が先行していますが、けっこう真面目に政策を積み重ねている印象です。個人的にも実家同士が近くて夏祭りとかにも来られてたので親近感は一番。いずれは総理総裁になってほしいですが、タイミング的には4年後くらいかなぁ。とはいえ、欧州などでは40代で首相になるのは珍しくなくなってきているので、期待はしちゃいます。自民党の国会議員の先生方にとっても、この人を顔にするのが選挙では一番強いのは間違いないと思います。
斎藤健 経済産業大臣 無派閥。この人の名前が取り沙汰されてる理由がよくわかりません。経産大臣を任せられので実力はあるのでしょうが、正直知名度もないですね。
とりあえず、日経新聞で挙げられてたのがこの10人でした。
まだ本当に総裁選に出馬するのかわからない方もいるので、今の時点ではなんともいえないですが、競馬風にいうなら、こんな感じでしょうか。(馬券買ったことありません)
本命 茂木敏充
対抗 河野太郎
穴馬 小林鷹之、高市早苗
大穴 小泉進次郎