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【兎草子】サブスクサービスに囲まれて

仕事の帰りがけにふと思い立って、ヤマダ電機に立ち寄りました。先日ストックの単四電池が残り少なくなっているのに気づいたのを思い出し、安心会員の500円割引券で買い増しておこうと思った次第です。
税込663円のところ、割引券を使って163円。幸いポイントがあったので、残りはポイントでお支払い。ということで、支出ゼロで単四電池ゲットしました。

ヤマダ電機の安心会員は、家電などを買った後のアフターケアをメーカー保証期間よりも長くサポートしてくれるという有償のサービスで、年額3,000円です。ただ、この割引券が6枚もらえるので、うまく使えば無料で保証期間を長くできるというものです。

で、ふと思いました。
これって、いわゆるサブスク型のサービスだよね、と。

いま、世の中はサブスク型のビジネス全盛です。
仕事でも、いかにこの種の継続型サービスを提供し、契約を増やせるかというのが成長と利益拡大の両面で大事になっています。

名称は、サブスク、リカーリング、サポートサービス、メンテナンスサービス、など色々ありますが、要は、毎月または毎年一定の金額を支払って、対価となるサービスを享受できるというものです。
必要な都度ごとに支払ったり、何か起こった時に対応を依頼するのではなく、あらかじめサービスレベルを契約で締結して、その範囲では追加の支出なしで役務や補充品やコンテンツの提供を受けるということになります。

ユーザーからすると、安定した定額の支出で予算を組みやすく、突発的な支出を抑えられるというメリットがあります。
サービスを提供する側からすると、将来にわたって安定的な売上を期待でき、提供サービスのコストダウンをすれば、その努力はそのまま利益の増加となるメリットがあります。また契約を増やせば増やすほど売上も利益も増加しますが、収益分岐点に届くまでの期間は支出(投資)が先行しますので、このビジネスモデルを実行するには企業の財務体力が必要です。

さて、ここからはユーザとしての立場で、今契約しているサブスク型サービスを検証してみたいと思います。思いつく限りであげてみます。

  1. Apple Music
    サービス自体に説明は不要でしょう。
    今や音楽を聴くのは、ほぼApple Music一択です。

    昔は好きなアーティストのレコードやCDを買う以外はテレビ、ラジオから聴く以外の手段はありませんでした。

    それがTSUTAYAなどのレンタルサービスが出てきて、ヒット曲などを手軽に借りてコピーすることができるようになりました。その延長にあったのが、iTunesです。iTuensでは一曲ごとに購入ができるようになりましたが、価格はレンタルCDを意識したものだったと思います。ただ、ネット配信というデジタル化によって、店舗に行く必要がなくなり、気軽に曲を自分のものとして聴くことができるようになりました。正直だいぶ投資したような気がします。1ヶ月数千円以上とか。

    それが、Apple Musicなどのストリーミング型サービスによって、毎月1000円程度で世の中のほとんどの曲が聴き放題になりました。これってユーザーからはものすごいメリットですよね。

    アーティストは大丈夫なの?という心配もありますが、これまでCDなどを買わなかった人がサービスで音楽を聴く数が増えれば、結果的に支払われる著作権料は減らないということなのかもしれません。実際のところはどうなのでしょうか。気になるところです。

  2. Amzon Prime
    これをサブスクというのかどうか。まず、Amazonの配送に関して言えば、年額支払うことで個々の配送料は無料になるということになります。
    (本当は「配送料無料」という言葉は物流業者をいじめているようで嫌いです。本来は「配送料弊社負担」とかいうべきでしょう)

    ただ、Amazon Primeの場合、ビデオ配信の一部を追加料金なしで見られるなど、そのほかのネットサービスと組み合わせていますので、競合から見ると囲い込みサービスという風に感じるのかなとは思います。

  3. ヤマダ電機の安心会員サービス
    冒頭に書いた通りです。
    我が家の場合は、近くの家電量販店がヤマダ電機一択ということもあって、会員になっています。メーカー保証期間より無償修理期間が2-3年長くなっているので、安心料として契約しています。これのおかげで、過去にはエアコンの室外機や電子レンジの修理など、無償になりました。

    しかも、以前は他の電器店で買った商品も対象になっていて、これはメリット大でした。さすがにそれは昨年からなくなりましたが。

    2ヶ月ごとに使える500円の割引券を有効活用することで、実際の年額会費はタダにできるのもいいところです。実際には、結構使い忘れて半分くらいしか使ってない気もしますが、それは先方の思う壺というところですね。

  4. 登山保険
    私は時々山登りをします。登山では、通常の医療保険などは適用外になりますし、万が一の遭難時の救助費用はかなりになりますので、保険は大事です。

    以前は単発かつ短期間の保険もあったのですが、簡単に契約できるそういうものがなくなったため、今は年額の保険を契約しています。
    実際に登るのは年に2-3回、多くても数回なのでちょっともったいない気もしますが、やむを得ないです。

  5. スマホのアプリ
    スマホのアプリでのサブスクは定番ですね。
    あまり増やすと結構な金額になるので、私は厳選しています。
    ・天気(Weather News) 必須です。細かい天気や地震情報など。
    ・乗換案内 毎日の生活に必須です。
    ・日経電子版 紙の新聞の代わり。速報性、検索性があって良いです。

  6. 医療保険
    保険の中でも医療保険というのはサブスクの一種かなと思います。
    会社の団体契約で最小限しか入っていませんが。会社員卒業したらやめるかもしれません。

  7. 定額寄付
    これをサブスクというのかどうかわかりませんが、UNICEFとe-educationというNPO向けに毎月1000円の定額寄付をしています。得られる対価は明確なものはありませんが、地球市民としてのささやかな行動を継続するために、月額型の寄付をしています。

他にも雑誌の定期購読とか、NHKの受信料とか、ファンであるアーティストのファンクラブ会費とかもありますね。アーティストのファンクラブ会費は、以前は年額型が多かったですが、最近はスマホベースになってきていることもあり、月額型が増えてきているような気がします。気軽に入会できてしまうので、注意が必要ですね笑。

ともあれ、こうしてみると、私たちの生活はサブスク型のサービスに囲まれています。
以前ちょっと増えすぎたなと思ったことがあって、一度棚卸しをしたことがありました。時々はやった方がいいと思います。でないと、使わないサービスにずっと支払いを続けることになりますし。上手に使いたいものですね。



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