【兎草子】台風10号に踊らされる日本(24/08/30)
超鈍足の台風10号
まだ過去形にするのは少し早いですが、台風10号、とんでもない台風でしたね。南の海からまっすぐに本州直撃するかと思っていたら、あれよあれよという間に西に向かって九州を回り込むルートに。
もともと決してスピードは速くなかったけれど、奄美に近づいたあたりで急激に発達して最大級の台風になりつつ、さらに鈍足の自転車並みスピード。どれだけ長い時間雨風を大量に撒き散らしたら気が済むのかという振る舞い。しかも発達した結果、遠く東海・関東に大量の湿った南風を送り込んで線状降水帯的な大雨を降らせて東海道新幹線を2日、3日と止める始末。
今日は、住んでる地域に「高齢者等避難」の警戒レベル3が出てちょっと驚きました。幸い、何事もなかったですが。
昨日の未明に南九州にいた台風がまだ四国ですよ。だいぶ衰弱したとはいえ、まだ明日も四国・関西・東海と荒れた天気が続きそうです。
最近の台風、見たことがない挙動を示すものが時々ありますけど、この台風10号もきっと後で語り継がれる存在になりそうな気がします。
幸にして大規模な水害などは今のところないのが救いではあります。
まだあと1-2日目を離さないで被害が出ないようにしましょう。
厚顔無恥の兵庫県知事
今日は兵庫県議会の百条委員会で、斎藤知事のパワーハラスメントに関する証人喚問。終わった後のインタビューをニュースで見ましたが、全く自覚も反省もなし。いまだに「指導」をしただけと言ってる時点で終わっています。幼児虐待を「しつけ」と言い張る親と同じです。
そもそもハラスメントというのは、受けた側がハラスメントと感じたら、基本ハラスメント認定なのです。
「襟を正していきたい」とおっしゃってはいるが、何が間違っていたのかかを自覚しなければ、直るはずもないと思います。
アンケートでは職員の4割がハラスメントを見聞きしているとのことですが、こんなに広く知られたハラスメントって中小企業のようなところでなければ普通は考えられないです。
職員の皆さんは、団結して遵法闘争でもしたらいいんじゃないでしょうかね。
ウクライナでF16戦闘機墜落
あー、やっぱりという感じです。
ゼレンスキー大統領がF16をほしがったのはわからないでもないですけれど、戦闘機のパイロットって短期間で養成できるものではないので、こんなことは起きますよね。無論、今パイロットとして乗っているのは、新米ではなくこれまでミグとかに乗っていた人なのでしょうが、それでも習熟にはそれなりの時間がかかるはずです。
まだ何機かは堕ちてしまうのではないでしょうか。
ウクライナにとって即効性がある飛び道具は、戦闘機よりも無人機や長距離砲じゃないですかね。戦闘機は駐機場所も必要なので、ロシアのミサイルで狙われやすいという弱点もありますし。
台風で吹っ飛んでる総裁選・代表選
台風10号がいつまでもぐずぐずしているので、今週立候補表明するはずだった方々は皆延期に。自民党は政権党、内閣を司っているので当然ですが、方や立憲民主党は台風なんて関係なし。野田元総理が軽く「再度首相をめざす」とか言って立候補表明しちゃうっていうのはどうなのという感じです。さすが危機意識薄弱という印象を植え付けるのはうまいとしか言いようがないです。
その立憲民主党、泉代表が推薦人集めに苦労しているような印象ですね。かつて泉さんを担いだ人たちはどうしちゃったんでしょう。だいたい議員が130人しかいないのに、立候補に推薦人が20人もいるというのは無理がありますよね。それこそ派閥政治そのものです。わかってるのかなあ。
上半期の出生数が過去最低の35万人。それなのに国の予算は増加
昨年比で5.7%減とのことです。年率で5-6%の減少って、すごい数字ですよ。年間で70万人ということですから、この減り方でいくと5年後には約53万人、10年後には38万人まで少なくなるということです。
死亡数は上半期だけで81万人。半年で人口が46万人も減ったわけです。つまり年間では90万人ペース。10年後には毎年百数十万人減少していくことになります。
つまり、今でも毎年政令指定都市が一つ消えていくということになりますし、10年後には毎年二つ消えていくということです。
これ、とんでもないことです。今日来年度の政府予算の概算要求で過去最大の117兆円とのニュースでしたけど、使う予算増やしてる場合ではないです。すごくラフな言い方すれば最終的に税収は人口にある程度比例するわけですから、人口に応じて減らしていくというのが正しいあり方のような気がします。
そもそも、いつも思うんですけど、国の中央官庁って、役人の数をそんなに増やしていないのに、そんなに予算増やして使い切れるのかと思うんですよね。地方や業界にばら撒けば使えるのかもしれませんが、ばら撒くにも書類仕事って必ずあるじゃないですか。たとえば、補助金の申請受付、審査・審議、交付手続きなど。そして新たな施策であれば、そもそも申請基準の策定、審査基準と審議のプロセスや書類形式の策定作業なども加わります。時にはこれを作るのに専門家の意見をまとめなければなりません。
つまり、予算が増えれば仕事が増えるはずなんです。働きかた改革が必要な中央官庁に、そんな仕事量をこなせるのか、地方自治体もつられて仕事増えますから、そちらにも同じことが言えます。
働き方改革をして優秀な人材に応募してもらったり、逃げられないようにするには、予算を増やし続けるのは無茶な話かと思います。やること増やしたらやめることも作る、としないと持たないと思うんですよね、国の行政も地方行政も。