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【旅の雑感】グリーン車に乗るとき
あなたはグリーン車に乗りますか。
いつもグリーン車というリッチな人もいるでしょうし、そんな高いお金は出せないという人もいるでしょうし、通勤で疲れた時にだけ乗るという人もいらっしゃるかもしれません。
今日は、私のグリーン車利用について、書いてみたいと思います。
中距離電車のグリーン車に乗るとき
首都圏の中距離電車、東海道線や総武線、宇都宮線・高崎線などの電車には、もれなくグリーン車が2両連結されています。
JRになるまでは、東海道線・横須賀線・総武線だけに連結されていましたが、JR化後に湘南新宿ラインとして宇都宮線、高崎線が東海道線・横須賀線と直通運転を開始するにあたり、これらの路線には全てグリーン車が連結されるようになりました。
今年の春からは中央線の快速電車にもグリーン車が連結されることになっているのは、ニュースなどで報じられている通りです。
JRとしては、人口減少社会に入った中で通勤・通学の利用者が増えない中で、快適な移動空間のサービスを提供するとともに、乗客の単価を上げることで経営上のメリットを享受しようとしていると思われます。
そもそも、湘南新宿ラインや上野東京ラインによる直通運転は、乗客のためというのもありますが、都心の車両基地を縮小して商業施設開発に転じたいという思惑が大きいように思います。その上でグリーン車連結での収益向上は一粒で二度美味しい戦略です。
さて、私のグリーン車利用ですが、約10年前から職場が都内になったこともあって利用頻度が増しています。
朝の東海道線上りは、戸塚〜品川間で相当な混雑になりますので、正直これに毎日乗って通勤していたらかなり疲労が蓄積します。ちょうど職場が都内に移ったのが50歳を過ぎた頃ということもあって、とにかく通勤で疲れるのはやめようということで、通勤では基本「ライナー」「グリーン車」を使うことにしました。
当時と今では料金体系などが異なりますが、当時はライナー利用だと一回500円、グリーン車では約900円ほどでした。この体系ですとライナー利用の方が安くつきますので、私は基本は朝はライナー、帰りは時間があう限りライナー、そうでない場合はグリーン車利用をしていました。
途中からJR東日本がJREポイントの制度を始め、モバイルSuicaであればグリーン車にはJREポイント(600ポイント)で乗れるようになりました。
JREポイントは、主にVIEWカードでの買い物、Suicaでの買い物でポイントが貯まります。定期券をVIEWカードで買ったり、ViewカードからSuicaのチャージを行うと通常の3倍のポイントが貯まりますので、この貯まったポイントでグリーン車に乗れるようになりました。もう何年もグリーン車にはJREポイントで乗っています。お金払わずにすみます。
2年前らか湘南ライナーが特急湘南に格上げされましたが、モバイルえきねっとではこちらの特急券もJREポイントで買えるようになっています。ただ、グリーン券に交換した方が効率いいので、特急券は買ったりポイントで交換したりというところです。
ちなみに、JREポイントは一昨年からステージ制が導入され、一定のステージ以上だとグリーン車への交換ポイントが500ポイント、400ポイントと少なってさらにお得になりました。
このため、最近はグリーン券に引き換えてもポイントがあまり減らなくなり、特急にも乗りやすくなりました。
新幹線・特急のグリーン車に乗るとき
わりとよく利用する新幹線としては、JR東海/JR西日本の東海道・山陽新幹線と、JR東日本/JR北海道/JR西日本の東北・北海道・上越・北陸・秋田・山形新幹線があります。
前者では、EX-ICというチケットシステム、後者ではえきねっというチケットシステムで、チケットレス乗車ができます。
EX-ICは長らく、普通に買うより少しお値段がお得で、かつグリーンポイントというポイントが貯まる制度をやっていましたが、昨年廃止されてしまいました。グリーンポイントが貯まると、無償でグリーン車にアップグレードできていたのですが、とても残念です。
今はEX-ICについては、お得にグリーン車に乗れるのは「こだま」利用時の早割だけです。数日前までに一定の座席数の範囲で安く買えるようになっているようです。
一方で、えきねっとは、ほぼ全ての列車に早割があり、うまく早割で買えれば普通車と同等の値段で乗車することができてお得です。ただ、割り当て座席数がかなり少ないらしく、発売前に予約で入れてもなかなか買えないのが残念なところです。
またえきねっとでは、JREポイントを使ってアップグレードすることもできます。ただ、グリーン車へのアップグレードは概ね3,000ポイント、グランクラスへは概ね6,500ポイントが必要になりますので、比較的長距離乗るここぞというところで使いたいです(列車によって異なります)。 ただJR東日本の区間でしか使えないので、北陸新幹線は上越妙高まで、東北・北海道新幹線は新青森までしか使うことができません。
新幹線の特急・グリーン料金には特徴があり、国鉄時代から引き継がれた東海道・山陽新幹線では会社を跨っても特急・グリーン料金は通算で計算されます。一方で
JR化後に開業した整備新幹線である東北・北海道新幹線や北陸新幹線では会社を跨ると特急・グリーン料金はそれぞれの会社区間で計算され足し算されます。運賃や特急料金に比べてもグリーン料金は近距離ほど割高感が高いので、これらの区間を跨るとグリーン料金はかなり高くなります。
というわけで、私の場合、新幹線や特急でグリーン車に乗るのは、以下のケースが多いです。
東海道新幹線・山陽新幹線利用の「帰り」。出かけるときはワクワクしているので普通車で全然OKですが、帰りは疲れもあるのでできるだけ、ゆやったりと帰りたいです。
比較的空いてるし安く乗れることもある「ひかり」や「こだま」のグリーン車を時々使います。東北・上越・北陸新幹線の「グリーン早割」。これはなんといってもお得です。このチケットが確保できればありがたいです。ただ、早くから予定が決まっていて、予約を忘れないことが条件ですね。
東北・上越・北陸新幹線の「JREポイントでのアップグレード」。JREポイントに余裕のある時は利用しています。盛岡以北や新潟から帰ってくるとは楽ちんです。ただ、結構最近グリーン車も混んでいますね。
乗車時間が3時間を超える場合。やはり乗ってる時間が長くなると、グリーン車にしたほうが圧倒的に楽です。これは在来線特急でも同じで、ここ数年の間だと、名古屋から富山の特急「ひだ」、名古屋から紀伊勝浦の特急「南紀」、大分から宮崎の特急「にちりん」などはグリーン車で乗りました。
グリーン車、うまく使うとお得に乗れますし、旅が楽しく楽になります。うまく使いこなしましょう。