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特別支援学級担任は持ちたくない?

「目の前の子どもをどう見るか」そこに一番の専門性が問われるのが特別支援学級(知的・情緒・肢体不自由)の担任だと私は考えています。特別支援教育は「教育の原点」とも言われています。

最近では特学の担任は「臨採の先生」や「再任用の先生」「学級担任を持てない先生?」が当てられるということが現場ではよくあります。例えば、学級崩壊を起こした先生は少ない人数なら見られるでしょという考えもあり、とても軽視されているように感じます。学級担任からも「少ないんだからこれもやってよ」など、下に見られている傾向もあり、とても嫌だなと感じます。

私は特学の担任を経験したことはありませんが、いずれはやってみたいと思います。ただ「1,2年経験してさようなら」では、あまりにも無責任すぎると思い、なかなか踏み切れない現状もあります。一度、特学の担任になると、特別な研修などもあり、そこから何年も抜けられない先生も見てきました。高学年から低学年というような人事ではないだけに、慎重に考えている部分もあります。

私が務めている学校では、特学担任の希望者が誰もいません。押し付け合いみたいになってしまい、校長も困っています。
なぜ、こういうことが起こるのかというと、特学の担任は校長による校内人事で決まるからです。特学での採用枠がないので、学級担任を持ちたいと思い、現場に来ている先生がほとんどです。結局は拒否権のない「臨採の先生」や「再任用の先生」に任せるパターンが多いです。もちろん特別支援教育の専門性があるわけはないので、一番困るのは特別支援学級の子どもたちです。

文科省から「10年目までの期間において、特別支援学校や特別支援学級を複数年経験することを目指す」としています。全ての先生が障害のある子どもの教育に関する専門性を持つことはとても重要なことだと思いますが、今のままでは教育環境も整備されていないため、難しい現状もあります。

私自身も葛藤している部分ではありますが、やらされているのではなく、特別支援学級を自分から持ちたいと思う先生が多くなれば良いなと思います。

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