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「先生のことは好きですか?」子どもによるアンケート

県からおりてくるアンケートに「学校は好きですか」「クラスは落ち着いて勉強していましたか」「担任の先生は好きですか」「先生の授業はわかりやすかったですか」など担任の評価を子どもに取らせるアンケートが最近増えているように思います。

もちろん先生を評価するのは同僚や管理職ではなく、子どもや保護者だと思っています。ですが、このアンケートは、担任は見ることもできませんし、子どもの個人情報にもつながります。先生の目の前で取るので、子どもも困っている様子があります。

県の意図としては「担任との関係がうまくいっていれば学力は上がる」というデータを取りたいのだと思いますが、これでは子どもとの関係性は悪くなるばかりです。子どもたちのために役立てるものでもないですし、担任のためのアンケートではもちろんありません。
アンケート結果も見られませんし、県だけが知る情報で両者ともにいやな気持ちになります。「担任の先生は好きですか」と聞かれてら、ふざけて評価を下げる子もいますし、本心で書けない子もいます。子どもとの信頼関係は一年間かけて作っていくものです。いやなところがあったら保護者を伝えてでもいいし、同僚の先生に伝えるなどしても良いと思います。

最近の子どもたちは「教育委員会に言うよ!」と平気で言ったりしてきます。4年生以上になれば、どんな意図で聞いているのかも想像できます。「良いこと書けば先生からの評価が上がるかも」と思っている子もいるでしょう。「先生のこと嫌いだからたくさん書いちゃおう」と悪ノリする子もいます。「先生ってこのアンケート見るんですか」と質問する子もいます。匿名だからこそ書ける本音もあるでしょう。このアンケートによって子どもが責められることはまずありませ
ん。
同様に保護者へのアンケートも子どもを通して担任の先生に渡すことになるので本音は書けないですよね。どうしたら保護者も本音で先生に対して要望をいえるのか考えています。
「子どもと先生」「先生と親」なかなか難しいですね。どうしたら建前ではなく、本音で言い合えるのでしょうか。やっぱり人は直接会って話すべきだと思っています。


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