学生デザイナー、20歳の1年間を振り返って
20歳の1年間は1番と言えるくらい自分の中では濃い時間でした。
大学生活、長期インターン、海外デザインワークショップ、イベント企画開催、就活。
何をしていたのか、どう成長したのかを自分で日記的な振り返り綴っていきます。
3月 : HERPで本格的に働き始めた
UI/UXデザイナーのインターンをさせていただき始めた。
今だから言うと正直超大変だった。(言い換えると成長できた)
やったこととして、3月はHTMLメールの実装を任せてもらって、初めて実務作業でコードを書いたり、プロダクトの一部機能の開発プロジェクトを要件定義からエンジニアやCSの方々と話し合ってデザインするまでやらせてもらった。
もちろん今までやったことがなかったら大変だったと言うのもあるが、
「『何かを開発する』って色々な人と意見を交換するの超大事だし、他の人に比べてまだまだ知らないことやできないこと多くて悔しいけど、会社の一員としてやってくには食らいついていかないと間に合わないな」
と思った。もともと負けず嫌いな性格だけど、この考えを持てたのが良かった。
あとは大学の同期とコンペに挑戦してみたり、Design Collegeの運営に参加したりした。
4月 : 2つイベントを開催・運営してグラフィックデザインした
1つ目、千葉大学デザイン学科の伝統行事、3年生が新入生を歓迎するイベント『タテワリ』の冊子や招待状のグラフィックデザインを行なった。(ロゴやパターン、コンテンツは別の人が作成)
私たちが新入生の時に開いてもらった『タテワリ』で、「これからこんなデザイン学んでいくんだ!きっと3年生になったらこれくらいデザインできるようになってるのかな」とワクワクしたのを覚えている。
テーマは『サバイバル』(バトロワではなく協力して課題に取り組んでいく意味)
そんなワクワクを抱いてもらえるよう、表紙に1年生の時に取り組む課題をモチーフとして配置したり、別の班が作っていた動画コンテンツ出てくる登場人物たちの『サバイバルが始まるワクワク感』が伝わるようデザインに落とし込んだ。
新入生に渡した時に、「すごい、やば!」「冊子かっこいい!」といった声が聞けたので嬉しかった。
2つ目、前の年から私が企画・主催した千葉大学初の音楽系サークル10団体合同の新歓イベント。2年目もポスター、フライヤーを作成した。
音楽系サークルならではのわちゃわちゃ感をグラフィックに、タイムテーブルで書くサークルが何を演奏するのかや、新入生に向けてサークルの紹介やイベントコンセプトを載せた。
昨年以上に人が集まり、大盛況だった。そして自身もDJ・VJとして出演すると共に色々なサークルの演奏を見れて純粋に楽しかった😽
5-6月 : DJしたりポートフォリオ作ったり
大学のサークルのイベントでDJをした。3年目となるとDJすることに大分慣れ、ハードコア、K-pop、アニソンを中心にセトリを組んだ。
お酒飲みながらDJするの最高に楽しかった。
夏のインターンに応募するために本格的にポートフォリオ作りを開始。
絶対にサマーインターンに行きたい会社があったので、先輩や長期インターン先の方たちからアドバイスいただいて、必死に制作した。
初めて製本までしたので思い出。
7月:中国でアリババのデザインワークショップに参加
千葉大学デザイン学科は海外のデザイン系の大学と多く提携しており、ワークショップに参加する機会がたくさんある。
2週間中国に滞在し、前半は上海でフィールドリサーチ(観光)をし、後半は浙江大学でアリババとのコラボレーションワークショップに参加した。
参加者は、千葉大学デザイン学科、中国は浙江大学と北京服装学院の2つの大学、韓国の延世大学、シンガポール工科設計大学、ミラノ工科大学といったグローバルに学生デザイナーとの共創を行なった。
アリババの提供している様々なサービスに基づいて、新規のサービスを考えるテーマだった。
私のグループは流通サービスCaiNiaoの現在開発実験中の自動配達ロボットに着目し、都市中流層に普及させていくサービスと販売方法を提案した。(載せていいかわからないので詳細は割愛)
以下の写真は話し合った時の壁とグループメンバーと終わった時の記念写真。
このワークショップを通じて思ったことは、「アリババの熱量やべえな」。
アリババ本社やCaiNiaoを開発しているところの見学もさせてもらったが、どの人も「絶対良いサービス作るぞ」の気持ちで働いているんだなと思った。
(逆にその熱量がないとアリババ社内で生き残れないというのもありそうだが…)
そしてどの学生も手が早いし、綺麗なものを作れるのでその部分も自分頑張らなきゃな〜とも。
8月 : 大学の課題とサマーインターンと
大学で前半の授業では次のようなものを発表していた。
「何か好きなテーマを決めて、そのテーマについてプロダクトを提案する」という授業だった。ファシリテーションに興味があったので、イキリ散らしてファシリテーションをテーマにした。
フィールドリサーチとして日本ファシリテーション協会の基礎講座を受けるなどした。
プロダクトデザインについて言うと全然できないが、良いインサイトとコンセプトは見つけることができたのかなと思っている。(スライドは徹夜クオリティなのでご愛嬌)
後半も好きのものをテーマに何か提案するといった感じの授業で、とにかく手を動かしたりプロトタイピングするのが重視された授業だった。
学生向けのLINEコーチングチャットbotを提案したが、提案2週間前くらいに似たようなサービスが出てしまった+プログラミングできなすぎて先輩を頼ってしまったなど悔しい思いをしたので割愛。
6月に応募したずっと行きたかった企業のサマーインターンに参加することができた。
職場で実務をさせてもらえるインターンで、学びが多かったと共により一層ここで働きたいと思った(将来やりたいことができそうだったし雰囲気が好きだったから)。
あとDesign Collegeで2回目のイベントの企画運営に参加した。運営入って初のイベントでうまくいってよかった。
9-10月 : 旅行と勉強会など
仲のいい大学の友達と旅行に行ったり、後輩と飲みに行ったり。
UX Rocketに参加したり、研究室に配属されてプロジェクトの準備をするなどしていた。(細々と忙しかった)
11月 : メキシコで展示会をした
大学のPULIと言うプログラムに参加しその中の001、防犯をテーマにしたプロジェクトに参加した。
5年間のプロジェクトで最後の年だったため、その前の年に提案・作成した防犯プロダクトをメキシコで展示するプロジェクトだった。
渡航中の撮影係と展示コンテンツの一部の制作を行なった。(以下現地の学生がホームパーティーで出してくれたケーキと、展示会中の様子、ちょうど死者の日だった写真)
おそらくもういく機会がないだろうメキシコ。行ってよかった。
メキシコの学生デザイナーは、準備中に歌ったり踊ったり。ダンス教えてくれた。デザインもハートドリブンだな、って感じで素敵だった。
帰国後は就活のインターンに参加したり、Designshipに行ったり。
12月 : 大学の課題と就活用のポートフォリオ制作
https://issuu.com/nanayokota/docs/presentation_f
(なぜかSpeakerdeckにアップロードできなかった…)
大学の授業で「男性の家事育児を支援する何かを提案する」と言うことで上のサービスを提案した。
すごいたくさんリサーチを行なった上で自分なりの着目点を持って考えられたのと同時に、デザインもボードゲームとアプリといい感じにできた提案できたので、やりきったと思える制作だった。
年末から正月にかけて就活用のポートフォリオを作成していた。
ポートフォリオはこちら(スライド形式で作成したのでissuuの見え方だとビミョいが)
1月 : Figmaのプラグインを開発
大学の課題の制作物としてFigmaのプラグインを開発。
これまでの人生で一番反響があったので、驚くと共に嬉しかった。開発に関するnoteは描き途中。
前期に取り組んだ課題で自分でうまくプログラミングが書けなかった悔しさからTypescriptなどを必死に勉強して書いた。勉強すればなんとかなるんだな、と改めて思った。
2月 : 冬の就活インターン
夏にインターン参加させてもらった企業に冬も声をかけていただいて、1週間のインターンに参加した。
短い期間だったが、今まで自分が大学内外で勉強してきたUI/UXデザインはもちろん、趣味でやっている動画制作、デスクトップリサーチとフィールドリサーチの結果を独学して学んだマーケティングフレームで分析したりと、ベストを尽くすことができた。
3月 : 【まとめ】21歳を迎えて
なんでこの1年間が濃かったのかな〜と考えると、自分で意思決定したり、弱みに気づく場面が多かったからだと思う。
と言うのも、大学の課題、長期インターン、イベント運営、海外ワークショップ、就活と色々やるにあたって忙しいけど自分で決めてやったことだからだ。
それぞれ「これをやりきるぞ」と決めた中で、思うようにできず悔しい思いをした頻度も多かった。でもなんとか努力して巻き返した。
人間的な意味で成長した部分として、コーチングを学んだり就活を進める中で自分についてよく知ることができた。
「目標志向、成長欲、達成欲、評価軸が他者依存、メタ認知が苦手」
メタ認知が苦手という弱点に関して、Notionで日記をつけたり、このように振り返る機会を設けるようにしている。
大学生活最後の1年間は、これまでの生活に加えて
・卒業研究
・着物で日常を過ごしてみる
・ポートフォリオサイトをフルスクラッチで書いて作る
・Vtuberをモデリング(or Live2D)からやってみる
・都内でVJする
・チェロを習ってみる
に挑戦したいな、と考えている。
長々と自己満足な振り返りの日記として書いてしまったが、書いてても濃い1年間だったなあと思った。21歳も頑張るぞ。
読んでくださった方、ありがとうございました。