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キャノンボール 大阪→東京 体験記 2023.10.14


はじめに

先日、2023/10/14から10/15にかけて、自転車で大阪から東京まで24時間以内に走る、キャノンボールに挑戦しました。結果は23時間42分でギリギリですが、無事達成することが出来ました。
キャノンボール挑戦までには、いろいろ試行錯誤したのでその記録と、これから挑戦する方の参考になればと思い、ここに記しておきます。

記録

  • 23時間42分

    • 2023/10/14 6:30出発

    • 2023/10/15 6:12到着

    • 走行時間 19:57:41

    • コンビニ滞在時間 90分

グロスと休憩時間など
走行ログ

きっかけ

私が自転車に乗り始めたのは4年前の2019年5月頃からで、アルミのロードバイクから始めました。自転車について調べていくうちに、キャノンボールという挑戦があることを知りました。当時は通学でロードに乗るくらいだったので、途方もない挑戦だと思ったのと同時に、達成されている方をTwitter等で見て憧れを抱きました。
そうしたきっかけもあって、2019年11月に大阪から東京まで5日間かけて走ってみました。ロングライド自体が初挑戦で、様々なトラブルがありましたが、なんとか東京までたどり着くことが出来ました。その時の達成感から、週末にロングライドに出かけたり、2〜3泊のツーリングを始めるようになりました。

東京駅にて

ロングライドをするようになったとは言っても、せいぜい150km程度で、年間走行距離も3000km程度でした。さらなるロングライド、ファストランに挑戦し始めたのは、昨年10月にカーボンロードに乗り換えたことがきっかけです。より楽に走れることを知り、長距離走ることが楽しくなりました。それは走行距離にも現れていて、今年は年間1万kmに届きそうです。今の実力でどこまで走れるかは不明でしたが、とりあえず1回挑戦してみようと思い、今回の挑戦に至りました。

普段のスタイル

  • 週末にロングライド(150km程度)1日

  • ツーリングが好き

    • 四国一周や輪行での遠征など

  • レースやブルベ等の経験なし

    • 富士ヒルクライムのみ(2023年度74分台)

  • 実走のみでインドアトレーニングはなし

  • FTPは不明(パワーメーターなし)

  • これまでの最長ライドは307km

機材、装備、ウェア

機材

当日の装備
  • フレーム

    • Bianchi Sempre pro

  • コンポーネント

    • 105 R7000

  • ホイール

    • Campagnolo Zonda

  • ギア

    • FC-R7000 170mm 50-34T

    • CS-R7000 11-30T

  • タイヤ

    • Continental UltraSport3 前後25C

  • ペダル

    • PD-A520

  • その他

    • Fizik VERSUS EVO ANTARES R3

    • RedShift ショックストップ ステム

    • Ridefarr エアロボルトオン (アルミ)

ボトル等なしの状態で7.8kgです。

ライト

フロントライト
リアライト

夜通しの走行なので、ライトは複数用意しました。

  • フロントライト

    • Olight RN800(メイン)

    • TOWILD BR1000(サブ)

    • Olight RN400

      • ハブ軸に、予備として。

  • リアライト

    • CAT EYE OMNI3 AUTO

      • 常時オート。昼間のトンネルで楽。

    • CAT EYE OMNI5

      • 夜間は常時点灯

    • Olight SEEMEE30

      • 予備

夜間と早朝は、市街地はメインライトのみ、山道等街灯が少ない箇所ではサブライトも付けて走行しました。
BR1000を採用した理由は、汎用のバッテリー(18650 リチウムイオン電池)が入手しやすく、光量・点灯時間も十分であったためです。3400mAhのバッテリー1本で、200ルーメンで6時間程度点灯できました。予備バッテリーは2本持っていきました。実際、道中1回だけバッテリー交換を行いました。

ウェア

今年の9月は例年より暑く感じ、10月になって急に冷えるようになったため、ウェア選びは直前まで悩みました。1週間前に夜間走行の練習を行い、夜間の山間部の気温を確認しておき、最終的には決めました。

  • ワークマン MOVE ACTIVE CYCLE ジャケット

    • 夜間のみ着用。昼間はサドルバッグに詰め込む。

  • dhb - Blok Ltd Edition ジャージ(夏用半袖)

  • おたふく手袋 夏用インナー 長袖 ハイネック JW-625

  • Morethan ビブパンツ BVP-001

  • ミレー アンダーウェア ドライナミックメッシュボクサー

  • おたふく手袋 オールシーズンインナー ロングタイツ JW-550

  • PEKOさんオールメッシュポケット付き反射ベスト

荷物

  • トップチューブバッグ

    • 細かい補給食

  • フレームバッグ

    • 防寒具(ネックウォーマー、インナーグローブ)

    • モバイルバッテリー

    • ライトの予備バッテリー

    • パンなどの補給食

  • サドルバッグ

    • PEKOさん横型輪行袋

    • ジャケット

  • 反射ベスト

    • 後ろのポケットが広いので、補給食を詰め込みました

なるべく荷物は最低限に、しかし必要なものは詰めれるようにしました。

ツール缶の中身

ツール缶は普段からダウンチューブ下にマウントしたボトルケージに入れてあります。最低限のトラブル対応ということで、パンク修理1回のみの想定でした。それ以上のトラブルの場合はリタイアのつもりでした。

対策

500kmという長距離を走るために、以下の対策を行いました。

Ridefarr エアロボルトオン (アルミ)

夏に浜松までの試走を行った際に、ブラケットと下ハンドルだけではポジションが疲れてしまうことが分かりました。そこでDHバーの導入を考えましたが、いきなり本格的なものを使うのは躊躇し、Ridefarrのエアロボルトオン (アルミ)を選びました。

バーテープを巻いています

初めは多少ふらつきも感じましたが、何回か河川敷等で練習すると、手軽にエアロ効果が感じられるようになりました。同じパワーで気持ち2〜3km/hほど速度が上がった印象でした。
エアロ効果だけで無く、ハンドルの握る箇所を変えることで、手の痛みを分散させることができました。

手のしびれ

普段のロングライドから、150kmほど走ると手のひらが痛くなっていたので、100円ショップのスポンジパフを常用していました。

キャノボでは、さらに以下の様に対策しました。

黒いスポンジ
  • スポンジパフ

    • グローブの中に左右一つずつ

    • ブラケットカバーの上に一つずつ

  • 足のつま先用のクッション

    • ハンドルのステムの側に左右、結束バンドで固定

ブラケットカバーの上は、親指の付け根の痛み対策です。グローブ用とは別のもので、大きめのサイズのパフを使いました。
スポンジパフは日頃から効果を感じていましたが、足のつま先用のクッションは、エアロボルトオンを握った際の手首の痛みを軽減することができました。DHバーのアームレストの簡易版のようなつもりです。
以上の対策で、手のしびれは最後まで感じること無く終えることが出来ました。

ルート

ばるさんのサイトやTwitterの情報を参考にさせていただきました。
初心者向けとされるルートをつなぎ、以下のようになりました。

  1. 伊賀越え

  2. 浜名湖南

  3. 御殿場

  4. R246

総距離516km、獲得標高3500mです。
迷ったポイントは、姫街道か浜名湖か、箱根をどうするかです。
試走の際は姫街道で走りました。確かに距離が短くなるのは良いのですが、細かいアップダウンがきつく感じたので、浜名湖南のルートにしました。
箱根の攻略は、時期的にも最高標高が低く、斜度もきつくない御殿場に決めました。

ルートの予習

決定したルートを元にGoogleマイマップ上で、注意すべきポイントや登りの頂上、踏切、コンビニなどが分かるようにしました。

Googleマイマップ

Googleマップのストリートビューで、バイパスの分岐部(直進可能か、自転車通行禁止かなど)や、右左折するところを特に念入りに全ルートに渡って確認しました。ストリートビューをくまなく確認するのは骨が折れましたが、この作業のおかげで本番も迷うことなく走れたので、ぜひやっておくべきだと思います。特に試走のできていない浜松〜東京は念入りに行いました。
決行の2週間前くらいから、隙間時間に確認していました。最終的に注意ポイントは180個になっていました。

コンビニはこちらのサイトでリストを書き出して、マイマップに表示させながら、補給の候補として考えました。
コンビニは24時間営業の場所を選びました。

天気・風向き

本番の後半1/3が雨だった自分が言うのも説得力がないですが、キャノボは風向きと天気が大切です。

同じく330kさんのこちらのサイトを何度も確認し、決行日を考えていました。前日に静岡あたりからの雨予報には迷いましたが、体調が良かった、気温が低くなる前に挑戦したかった、浜松からは追い風基調であった、などの考えで決行を決めました。(雨は覚悟していましたが、実際かなり寒く感じました)

出発日朝の予報

前日にはEpic Ride Weatherも確認しておきました。
結果としては、風向きも天気も概ね予報通りだったと感じました。

前日19時頃の予報
風向き

走行中のルートの確認

使っているサイコンがルート表示に対応していないので、日頃からスマホで表示させて走っています。メインのスマホ(iPhone12)とは別に、楽天モバイルのRakuten Handを使っています。このスマホは安く手に入り、サイズ、重量ともにちょうど良いサイズ感で、ステムの上に収まります。
(より小さく軽いRakuten miniも持っていますが、バッテリーの持ちが悪いので使っていません)

ステム上のスマホ

キャノボでは、Rakuten Handを2台用意し、前半と後半で入れ替えることで、バッテリーは十分持ちました。マップのキャッシュがあるうちは機内モードに設定し、また、直線が続くなど、道が大体分かる場合は画面をオフにして節約していました。

ルートの表示には、今はなきアプリのルートラボビューワを使っています。Ride with GPS等で作成したルートをオンラインで読み込ませることができます。
ルート上にポイントを作成することができるので、今回のキャノボでも道に迷うことなく走れました。例えば、登りの頂上地点にスポットを登録しておくと、現在地からあと何キロ登れば良いのか分かったり、右左折まで何キロあるか、などが確認できます。ポイントを登録するのは一つずつ手作業で、マイマップと照らし合わせて追加していくので大変でした。
何よりGoogleマップがベースなので、地図が見やすいです。下段には標高が図示されるのも良い点です。

補給

戦略

ルート上にあるコンビニ、自販機を使います。
1回目は100km地点、2回目以降は80kmごとの合計6回、コンビニに寄る予定でした。

家から持参した補給食

ずっと同じものばかり食べ続けるのが苦手なので、小分けにしてグミやピーナッツを入れて、気分転換に食べていました。写真の他に、小分けのパンを持っていきました。

コンビニですることは毎回決めていて、時短になるよう務めました。

  1. トイレを済ます

    1. 顔を洗ってリフレッシュ

  2. 走行中に考えていたものを買う

    1. Apple Payのタッチ決済で

  3. ストレッチしつつ、ボトルに水分を補充

  4. ゴミを捨てて再出発

1回あたり、停止時間10分以内の想定でした。

本番で買ったもの

  • 滞在時間

    • 90分

  • 値段

    • 4430円

  • カロリー

    • 3942kcal

補給食にこだわりはなく、カロリーが摂取できて、その時に食べたいものを買っていました。走行中は「次のコンビニでは何を買おうか」、それを楽しみに考えながら走っていました。

準備

夜通し走る練習

これまで夜間走行することがなかったので、今年の夏頃から練習しました。
具体的に練習したのは、以下の3回でした。

  1. 琵琶湖2周

    1. 307km

    2. 18時〜10時半

  2. 大阪〜浜松

    1. 260km

    2. 20時〜7時

    3. 試走を兼ねて

  3. 大阪〜名張〜関ヶ原〜大津

    1. 260km

    2. 20時〜7時

    3. 名張までは試走を兼ねて

ライトの装備の見直しなど毎回反省点があったので、練習して良かったと思います。夏場は夜間が涼しく感じて楽しかったです。
また、夕方スタートにすると、日をまたぐと眠くなりやすい体質だと気づき、本番は早朝スタートにしようと思いました。
琵琶湖2周以外は、最終的なグロスが22km/hくらいでした。
キャノボに要求されるグロスが22km/h程度であったので、どこまで行けるか不安でしたが、とりあえず挑戦してみようと思うようになりました。

1週間前

  • 7、8時間の睡眠を取る

  • 2日前に70km程度のライドで体を慣らしておく

  • カフェインを摂取しない

  • バイクのメンテナンス

日頃の睡眠時間は6、7時間程度ですが、いつもよりしっかり寝ていたおかげか、本番でひどい眠気は生じませんでした。
70kmのライドは、いつもは週末しか走らない自分が、急に500kmも走ると体がしんどいと思い、高強度で平地メインで走りました。本番を意識して、交通量の多い幹線道路を走りました。
コーヒなどのカフェインを抜いて、本番眠くなった時に効きを少しでも良くしようと考えていました。(実際効果があったかは不明です)
メンテンナンスは、チェーン清掃、チェーンオイル、各部ネジの緩みチェック、タイヤ交換をしました。

前日

決行を決めると、ルートの最終確認、持ち物の準備等を済ませました。
夕飯も18時くらいに食べて、21時すぎに就寝しました。

当日

スタート地点へ

当日は4:30に起きました。買っておいた惣菜パンやバナナを食べながら、着替えて準備しました。股ずれ防止にニベアを塗りました。
大阪市道路元標までは自走でも1時間ほどで行ける距離なのですが、体力の消耗をできる限り減らそうと思い、輪行で向かいました。
JR大阪駅で輪行解除し、道路元標には6時くらいに到着しました。
これから気温が上がる時間帯だったので、ジャケットを脱いでサドルバッグにしまい、トイレ、ストレッチなどを済ませながらリラックスしていました。
Twitterへの共有、家族への安否確認を兼ねてGoogleマップの位置共有を開始しました。スマホのバッテリーが持つかどうかも、練習で確認していました。

大阪〜関宿 100km

信号が変わるのを待って、6:30に出発しました。
(焦ってツイートに時刻を入れるのをミスしました)
早朝出発のおかげか、大阪市内はそこまで混んでいない印象でした。
門真JCTから始まる、自転車通行禁止の多発区間が苦手で、試走中は何回かミスしていました(本線に戻るところが分かりづらい)。本番はミスせずに側道への移動と本線合流が出来ました。
清滝峠は斜度がキツイので、序盤にペースを上げないように気をつけました。このあたりは車も多かったです。
清滝峠を下った後の奈良を横切って木津まで抜ける区間も、車が多く走りづらかったです。木津川に入ってからはストレスなく走れるくらいに、車は減りました。大阪市内、奈良の車の多さは想定内だったので、特に問題なく進みました。
木津川から伊賀までは、地味な登り基調でかつ、この日は向かい風でしたが、信号が少なく良いペースで走れました(平地で巡航34km/hくらい)
伊賀ICの先の最後の登りを終えてからの下りは、車1台分くらいの狭さなので、対向車に気をつけながら下りました。
関宿を過ぎ、予定では100km地点でコンビニ休憩でしたが、補給食も水分も余っており、しんどさも感じていなかったので、休憩はパスしてそのまま走り続けました。

関宿〜名古屋 160km

128km地点にて初のコンビニ休憩を取りました(ファミリーマート 名四午起店)。休憩というよりは、無くなった補給食を補充する感じでした。
四日市のあたりはトラックも多かったですが、側道も広いのでスピードに乗って走れました。

名古屋港水族館の近く

名古屋〜浜松 260km

名古屋からは平地がメインで、また追い風基調で快調に走れました。
193km地点にて、コンビニ休憩を取りました(ファミリーマート 岡崎インター店)。おにぎり、5個入りクリームパン、栄養ゼリーを買いました。
定番スポットの岩屋キャノンボウル(226km地点)では、グロス25km/hと順調でした。

岩屋を過ぎた後も、浜松まで平地メインで、特に難しいルートもなくミスなく走れました。

浜松〜沼津 390km

浜松を過ぎた、273km地点にて、コンビニ休憩を取りました(セブンイレブン 磐田見付店)。コンビニを出るところで、進行方向を90度間違えてしまい、ルートに戻るまで2kmほどかかってしまいました。休憩の際は左右の景色を覚えておくといいかもしれません。

300km地点あたりの金谷峠は、5〜6%の斜度で、また夜中で真っ暗だったのでつらく感じました。
このあたりで、自身の最長ライド記録を更新して、310km代に突入しました。身体の痛みが心配でしたが、想像よりも足も残っている感じでペースもあまり落とさず走れました。

340km地点にて、コンビニ休憩を取りました(ファミリーマート 静岡古庄店)。22分滞在と少し長く取りました。お肉が食べたくなったので、焼き鳥を1本。

静岡駅

静岡を超えたあたりから、少しずつ雨が強まってきました。
駿河健康ランドからの自転車道は、信号がなくて車を気にしなくて良いのですが、夜間と雨ということもあって走りづらく、ペースが落ちました。自転車道の真ん中にある草にも注意を要しました。
富士川の新富士川橋も、歩道に草が広がっており走りにくかったです。

沼津〜御殿場 415km

388km地点にて、コンビニ休憩を取りました(ローソン 沼津東椎路南店)。
予定では407km地点のコンビニでしたが、寒さをどうにかしたかったの早めに繰り上げました。ピザまんを食べて温まりました。
この時点でシューズの中は水浸しだったので、無印用品の靴下を買ってみて、履き替えました。結局またすぐ濡れるのですが、一時しのぎでも少しマシになりました。(シューズカバー等は荷物になると思い、持っていきませんでした)
サブライトのバッテリー交換も行いました。着替えなどを行っていたので、18分滞在していました。

沼津を超えると、最後の難関の御殿場の登りが始まりました。
斜度は2〜3%(たまに5%とか)がメインで、疲れた足でもそれなりの速度(20km/hくらい)で登れました。
ただ、雨は相変わらず降っていたので寒かったです。

御殿場〜日本橋 516km

御殿場を登りきった後、423km地点にて、コンビニ休憩を取りました(セブンイレブン 駿東小山店)。
エネルギーは足りていたと感じたので、カイロだけ買って、少しでも温かくしようと思いました。コンビニでは1個からバラ売りしていたので、ありがたかったです。

御殿場からはダウンヒルです。路面も完全に濡れていたので、飛ばしすぎずに下りました。登り同様、斜度が大きくなく、車は多くなかったので幸いです。街灯もほどほどにあったので、怖い場面はありませんでした。

ダウンヒルで体が冷えてしまったので、456km地点にて、コンビニ休憩を取りました(ローソン 伊勢原白根店)。結果的に最後のコンビニ休憩でした。
温かい食べ物が欲しくなりピザロールだけ食べ、おにぎりを最後の補給食として持っていきました。
最後のコンビニの時点で、3時を少し過ぎたところで、「残り60kmで残り時間3時間半」と認識し焦りました。この頃は眠気も出ていたのですが、都内でどれだけのグロスで進めるのかも分からなかったので、ギリギリの状況と思い、気合を入れ直しました。
ここから都内へ向かう区間は、噂通りのアップダウンの連続と信号峠できつかったです。自転車通行禁止の箇所も多かったり、早朝ということもあって、トラックが飛ばし気味なのも怖かったです。
引き続き雨が降っている状況なので、気を引き締めて集中して走りました。
皇居の外周道路まで来たところで、時間内にゴール出来る実感がわき、最後の力を振り絞って走りきりました。

結果、23時間42分でゴールでき、残り時間は18分でした。最終的なグロスは、21.8km/hでした。
パンク1回で危ない時間だったので、運が良かったです。

憧れの道路元標
グロスと休憩時間など

グロスをまとめてみると、ダラ落ちしていることが分かります笑
後半の登りや雨という要素もあって落ちていると思うのですが、序盤に良いペースで走れたことで帳尻合わせが出来ました。

完走後

記念撮影を終えると、雨の寒さから一刻も早く温まりたいと思い、ネットカフェへ向かいました。日本橋近くの神田駅前の快活クラブです。
鍵付き個室を事前に予約していたのですが、他の部屋は満室で、予約時間まで時間があったので、近くの松屋で朝食を食べました。24時間ぶりに、席に座ってしっかりとしたご飯を食べるのは感激でした。
こちらの快活クラブはシャワーが無料で使えて、コインランドリーもあったので、すっきりした状態で寝ることが出来ました。

快活クラブでは6時間ほど仮眠、滞在し、その後はせっかく東京まで来たので、観光がてら30km弱のサイクリングをしました。ちょうど昼過ぎから雨が止みました。
レインボーブリッジは、自転車でも歩道を押して歩けるのが新鮮でした。

後輪が動かないように滑車台に乗せる

東京駅まで戻り、新幹線で輪行で帰りました。長い2日間の旅が終わりました。

東京駅にて

おわりに

今回の体験をまとめると以下の感じです。

  1. 予報で少しでも雨なら別の日にする

  2. 完走できるか不安でも、とりあえず挑戦してみると改善点が分かる

  3. 日々のロングライドでトライ&エラーを繰り返す

正直、天候・風向き的にはベストではなかったと思います。それでも入念な準備と、走り切ろうという気力で最後まで辿り着けました。
終わってみると24時間はあっという間でしたが、雨の区間までは楽しみながら走れたのかなと思います。24時間走った疲れは、その後3日間ほど引きずりました。
これからはグロスを気にする走りから解放されるのが嬉しいです笑
当面の目標であったキャノンボールを終えたので、次はブルベやエベレスティングに挑戦したいと考えています。
47都道府県の中でもまだまだ行けていないところがたくさんあるので、ツーリングも楽しみたいと思います。

九州ツーリングの由布岳にて


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