村雨礼二は海苔を食らうか？～きらら系日常の終わり、または伝奇系エロゲのはじまりと考察～
ジャンケットバンク(以下JB)読んで負けヒロインパワーを溜めたので(このジャンルについては)初投稿です。主に今後の展開予想に絡めて真経津フレンズのきらら系日常と表裏一体な伝奇系エロゲの話をします。
は？大半男のデスギャンブル漫画ゾ？と思った君、正解です。
小芝居はさておき。
ハローオタクたち、JB読んだ？読んでなきゃ読まないねこの記事。誠に遺憾ながら、
この記事には最新話までのJBのネタバレを含みます。
了承の上で読んでね。
一応登場人物を軽く紹介します。
【俺】
兄と非処女と曇らせとゴミ収集車で回収される遺体が好きな感傷マゾ。破滅的な美少女が好き。このnoteの筆者。
【村雨礼二】
今回の主軸。そうです、彼が俺の畏敬する天使様なのです。純潔にして孤高の白百合のような少女。JBのキャラクター。
【まふつふれんず！】
十代半ばの美少女でもギリ許されない楽しい日常を送るJBのキャラクターたち。二次元の過剰摂取で脳が壊れているので俺には全員きらら系美少女に見える。
村雨礼二は海苔を食らうか？
見出しの通り、話の主軸は村雨です。何故なら現状フレンズの中で一番ワンヘッドに上がらなさそうなので。というのも、他のフレンズと比べて明らかにモチベがないんですよね。一度降りてるし。
で、見出しの内容なんですが、海苔といえば香典返しの定番です。つまりフレンズの葬式に出そう、というところに由来します。(葬式呼ばれんだろ)
フレンズがみんなワンヘッドに上がったとして、その先に待ってるのは殺し合いであることは示されています。つまり一人だけワンヘッドに上がる意思のない村雨は今後見送る側になりそうなんですね。オラッ、村雨！バウムクーヘン(※)と海苔食え！
閑話休題。
村雨が兄の結婚式に際してバウムクーヘンを食らってるのはほぼ確定でいいと思うんですが、個人的にはバウムクーヘンは食えなかったけど海苔は食わされた関係が一番「負け」を感じられて好きなのでフレンズたちには是非海苔を食わせ村雨を敗北者にしてほしいですね。
※バウムクーヘンエンドとは：バウムクーヘンは結婚式の引き出物としてポピュラーなことから、意中の相手の結婚式に恋人ではない立場として出席するオチを指す言葉。「負け」の一展開。
バウムクーヘンを食うこと、少女性、幸福の在処。
大前提として俺は村雨の高潔さと少女性をメチャクチャにすこっています。村雨は高潔です。潔癖なまでに。本人が107話で自白している通り、イカれたギャンブラーたちの中では珍しく「まともな幸福」を理解し、尊ぶ善性があります。また、「まともな幸福は真っ当な人間に与えられるべき」という愚直なまでに潔癖な思想を持っています。
――それらすべてがブラコンに由来するなんてことある！？狂うぜ！
ともかく、村雨はお兄さん大好きブラコン少女です(論理の飛躍)(要出典)(独自研究)
そんな村雨を掘り下げるべく段落を分けたのですが、実は村雨の兄は獅子神に似てるんですよね。この情報は無料です。(ジャッジー！！)さておき、ＪＢのシスプリ要素を一手に引き受けるブラコンの星。ここからはそんな村雨の少女性の話をしていきます。
そもそも少女性ってなーにー！？ﾝ説明しようッ！俺は少女性を以下のように定義づけてるぜ！
・概念純度の高さ
存在強度の高さともいう。在り方が揺らがないこと。根幹が変質しないこと。少女性は永遠でなければならない。
・愚直さ/頑迷さ
少女が少女であるからには愚かでなければならない。酸いも甘いも噛み分けて許せてしまう「大人」は少女たり得ない。
・潔癖さ
穢れを忌み、罪を許さないこと。個人的に少女の美徳として最も重視するのは潔癖さである。なぜなら、少女は処女でなくてはならないのだから。
お前もう天堂を崇拝してろよ(少女は己の神性に無自覚でなきゃいけないんだよ！) とまあキショい願望を垂れ流してみたわけですが、人には人の少女性があると思います。もっと妖精みたいなファムファタール寄りの少女性が好きな人は真経津とか叶にいくのでは？
俺は「生理が重そうで神経質で頑迷などこにもいけない少女」萌え(過去のノートを読み返してみよう！)なので好みの少女性は村雨一択なのですが。
さて、気を取り直してバウムクーヘンと村雨の幸福の在処の話をしましょう。ここからは教育狂度を上げていくので覚悟の準備をしておいてください。
上でも語っていますが、俺は村雨だけはほぼ確実にワンヘッドには上がらないだろうと考えています。それは心を折られたからであり、本人の望みはワンヘッドにないからです。
描写はありませんが、ワンヘッドに昇格した以上、村雨も確実に特権の説明は受けていると思われます。欲に目がくらんで自滅するような奴はそもそもワンヘッドに昇格できないという説が有力ですが、灰色の目の男に遭遇したからと言ってあっさり降格したということは特権で叶えられることの中に「村雨の望むもの」はなかったのではないでしょうか。
では、村雨の望むことはなんだったのでしょうか。これも上で語っている通り、俺は「真っ当な人間が順当にごく普通の幸福を享受できる正気の世界」だと思っています。
ありもしない幻想を求めては人の体をカッ捌いてのぞき込むのってまあまあ狂ってるんですが、本人にとってはその狂った行いこそが自分が正気を保っていることを確認する手段になっているっていう。
少女性ゆえに手段が狂った少女ってかわいくないですか。俺は女の趣味がメチャクチャ良いオタクなので良いぞ～過ぎた望みで世界と己を焼け～！と思っています。第一種特権でも世界焼くのは流石に無理そうですが。
村雨はあまりに正気です。それ故に世界とのギャップを埋めるための論理を必要としました。おそらく、兄の結婚式でバウムクーヘンを食わされたときも村雨は幸福だったでしょう。ありふれた日常という幸福を尊べるのですから。兄がありふれた幸福を手にしたことを誇りにこそ思えど、そこから外れた己に失望したり、まして兄を妬んだりすることはありません。兄の方こそ正しいと理解しているから、失望も嫉妬も生じ得ないのです。
実際、時雨の推察は村雨にとっては的外れなものでした。その時点での村雨の抱える歪みは「己が他者を愛せることに気付いていない」ことに由来したのですから。
マジでなんでギャンブラーやってんだよ。
きらら系日常の終わり
一旦教育狂度下げま～す。フレンズが仲良くじゃれてる回を「きらら回」ってオタクが呼んでるのを知ったとき、みんなはどう思った？俺はオタクを哀れんだ。可哀想に、美少女と狂った成人男性の区別もつかなくなったんだな、哀れなオタクたち……(おまいう)
でもマジできらら系だったからウケちゃった……狂った成人男性なのに！？でも誰かの家で集まって料理作ってパーティーしたりゲームしたりはかなりきらら系の休日回じゃん……
そんなきらら系日常を過ごす美少女異常成人ギャンブラー達は、昨日の敵と飯を食らい(ガチ)、今日の友と殺し合う(ガチ)集団なのできらら回が成立していました。今までは。
伝奇系エロゲの始まり
2024年8月9日現在、本誌では獅子神VS叶 デッドマンズキャンドルライトの真っ最中です。フレンズたちのきらら系日常は今、脅かされています。あいつらなら内ゲバで一人かけたところで楽しくやるのかもしれませんが、獅子神は己のキャパシティと相談する、ルート選択にさしかかっていると俺は考えています。(進路相談だぞ！助けて眞鍋先生！)
最新話にて獅子神の憧れる「本物のピカピカ」が真経津であることが明かされました。つまり、今後真経津と獅子神が再戦する可能性が高いわけです。しかもおそらく戦うとすればワンヘッドで。
もう一度教育狂度を上げます。
これはTwitterでフォロワーと話している間に出てきた概念なのですが、JBが仮に獅子神が主人公のギャルゲーだったら真経津ルートと村雨ルートがフラグがゼロサムな関係であってほしいよね、と俺は思っています。つまり、一方が立てば他方が立たず、ルート確定までも同時に攻略できない関係性。
獅子神を主軸に据えたときの「夢のような理想、奈須きのこ的結末」が真経津ルートで「現実的な幸せ、田中ロミオ的結末」が村雨ルートだと思っています。レシラムとゼクロム。今回の主軸は村雨なのでこれ以上深くは語りませんが、村雨ルート(現実への回帰)の概念的なラスボスは真経津(究極的な幻想)ではないかと考えています。
相手がギャンブラーだったとき、ありふれた幸せをフレンズで唯一心から肯定できるのは村雨です(天堂も肯定はしてくれるかもしれないけど変に導きそうなので)。獅子神の持つ根本的な善性(山吹・時雨組に見せた憐れみ等からの推察です)とおそらくは本人も自覚していないごく普通の生活への憧れの方向へ、導けるとしたら本人を除いて村雨しかいないのではないでしょうか。
ワンヘッドで戦えば、ほぼ確実にどちらかは死ぬ。村雨海苔食のくだりでも言いましたが、そうなったときフレンズの一員として村雨は二人の戦いの結末を見守ることになるかもしれないわけです。敗北者に苛烈な愛情を注ぐキショ・オタクとしては是非そうなってほしいですね。俺も一緒に負けてやるから……
さいごに
いかがでしたか？(カスのキュレーションサイト)
オタクのキチゲ解放にお付き合いくださりありがとうございました。今回のnoteのどこまでが原作準拠か、キミの目で確かめてみよう！
【完】