悩むのが趣味だった私が、ある目標を見つけた話
こんにちは!社会人になって、約1年半経ちました。
最初に、簡単なプロフィールを記載します。
糟谷柚佳(25)
大学を卒業後、編集プロダクションで3ヶ月ほどインターン。昨年、4月からライターとして働く。女性向けの記事を中心に、「美容、コスメ、ライフスタイル、妊活、フェミニズム、フェムテック」などをテーマに執筆。
・ポートフォリオ
https://www.foriio.com/yicphp55156969
映画や音楽も好きなので、執筆機会を増やしたいと思っています。最近、一眼レフを買いました。仕事で使いたい。
最近転職をして、7月から編集アシスタントとして働いています。
転職先は、アパレルの広告制作、ファッション関係の雑誌や書籍、WEBコンテンツの企画・編集などを手掛けている編集プロダクションです。
アシスタントとして関わる機会が多いのは、女性ファッション誌「mina」の制作です。
mina 最新号(2020年 7月31日時点)
mina紙面の制作・編集(企画、キャスティング、撮影等を含む)から、インスタグラムの運用(@mina.magazine)、ラインムックの運営、WEB(mina web)の運営まで行っています。
とはいえ、私はアシスタント。今は、それほど大きな仕事を任されていません。撮影中に化粧品を出し入れしたり、原稿の赤を直したり、買い出しをしたり…といった補助的な役割が中心です。ですが、早く企画を任せてもらえるよう頑張ります。
さて、今回は会社のこと…ではなく、以下を中心に書いていこうと思います。
転職を決めた経緯
私は、東京でライターとして働いていました。妊活中の女性に向けて、妊活情報、メンタルコントロールの方法、パートナーシップの在り方、夫婦のコミュニケーションの在り方などを日々発信。そして、最終的に妊活商品を売ることが私の仕事でした。
もともと文章を通して、本人の努力だけではどうしようもないことで悩む女性のサポートがしたいと思っていたので、やりたい仕事から全くずれていた訳ではありません。
それでも転職を決めた理由は、「子供がいることが女性の幸せ」という刷り込みを暗にメッセージとして伝えなければいけないことに疑問を覚えたからです。
私は、就活留年を経験し、3ヶ月ほど東京の編集プロダクションでインターンをしていました。内定もいただいたのですが、仕事のスピードについていけませんでした。
とはいえ、それだけならまだ良かったのかもしれません。当時は、「出来ないことは悪いことだ」と無意識に思っているところがありました。それで、ミスをごまかしてしまったり、同期の子と比べてしまう…といったことが続き「あなたは、編集者に向いてないよ」とご指摘をいただきました。そして、意に反して辞めることになった経験があります。
それでも編集の仕事がやりたくて、ライターとして働き始めてからも「転職をしたいな」と漠然と思っていました。
仕事をしていくうちに、一方通行に情報を発信するだけでなく、妊活中の女性の悩み相談にのる機会が増えました。そして気が付いたことがあります。
彼女たちの「なかなか子供が出来なくて、焦ってしまう」「旦那さんに申し訳ない」「両親に子供はまだかと急かされる」といった多様な悩みの根底に、「女性だから子供を産まなければ」「結婚をしたら、子供がいるのが当たり前」という価値観があったことです。(もちろん、素直に子供がほしいのに出来なくて苦しいといった悩みもあります)
けれど現職では、商品を買ってもらうことが目的だったので、「頑張って、一緒に妊娠を目指しましょう」というメッセージしか伝えられません。
徐々に、「文章を通して女性に伝えたいことって、これだっけ…」とモヤモヤすることが続きました。そして徐々に「この仕事を続けていて良いのかな…」と思うようになり、転職を決めるに至りました。
ゲキサポを利用し、やりたいことがはっきりした
とはいえ、転職も順風満帆ではなく、悩んでいることが多かったなぁと思います。それでも、私が今、前向きに自分の考えを整理できているのは、「ゲキサポ!キャリア(以下ゲキサポ)」というキャリア支援サービスを活用させていただいたからです。
他の転職支援サービスと異なる特徴は、「求人紹介をしないこと」。代わりに自己分析サポート等を通して、一人ひとりの持ち味を生かし、キャリアに対する適切な考え方をアドバイスしてくれます。
「一人ひとりの持ち味を生かし、キャリアに対する適切なアドバイスをする」というと、「あなたは、こういう性格だからこの職業に適正がありますね。」と客観的に判断してくれるイメージがあるかもしれません。けれど、そうではなく。
私がゲキサポを終えて感じたのは、「自分の感情の源泉を探っていく旅から一緒に帰還した」という感覚でした。これまで自分だと思っていたものが抜け殻だったことに気が付き、新しく生まれた自分の芯が見えてきたと思います。そして、自分の芯に沿ったキャリアの方向性を一緒に考え、多角的な視点からアドバイスをしてくれます。
ゲキサポを通して見つけた芯は、以下の2つです。
・傷付いた人が自ら回復していく方法を見つける手助けをすること
・差別や偏見をなくし、自分軸で生きる人を増やすこと
あらゆる差別の中でも、女性差別に一番力を入れたいと思っています。編集やライティングスキルを活用して、フェミニズム(女性に限らず、どんな人も性別の枠に囚われず、自分らしくいられる考え方だと私は思っています)を世の中に伝えていきたいです。
この2つの芯は、大学時代の恋愛ですごく悩んで、メンタルを壊してしまった経験から生まれています。自分を整えていくため、人の心理や尊厳について独学で勉強していく過程で、あの苦しかった出来事が女性差別も関係しているのだと気が付きました。
それからは、自分と同じように苦しい思いをする女の子を少しでも減らしたいと思いつつも…。中々考えがまとまらず、「私がやりたいことはこれ!」と、はっきりと言葉に出来ていませんでした。
ゲキサポの面談担当(以下トレーナー)の二田さん(@rikopin_f)との面談でも、グルグル考えて何度も断片的な思考を吐き出していたように思います。これまでは、誰かにまとまらない思いを吐き出すか、自分の中で考え続けているだけで終わっていました。
でも、二田さんは「ゆかさんは、なぜそう感じたんだろう?」とか「でもその考えって、こういった経験から生まれてませんか?」「これって、こんな考えもできますよね」と、思いの源泉を探る問いかけをしてくれたり、自分が気が付かなかった視点を与えてくれました。
私のやりたいことの芯となる経験は、どれもあまり前向きなものではなく、深堀りをして向き合うのが本当に苦しかった。だから、ずっと真正面から向き合うことが出来なかったのだと思います。かといって、割り切ることも難しく、自分が好きになれないままでした。
悩みに伴走してもらううちに、自分でも「なんでこう思うんだろう?」「実は、根底ではこう思ってるのかも?」と深堀りができるようになりました。
すると、だんだんと自分の考えの芯がはっきりしてきて、最終的には「私は、これがやりたいんだ」と、はっきり言葉にできるようになるまでたどり着けました。
一人で向き合っていたら、ずっと思考の海をさまよっていたと思います。けれど、二田さんが根気強く向き合ってくれたおかげで、抜け出すことが出来ました。
しかも、自分が心から大切にしたい芯がはっきりしたことで、心理面でも変化がありました。これまでは自分に自信がなく、誰かが認めてくれる状態に依存してしまう傾向があったのですが、自己肯定感が上がったように思います。自分という存在をしっかり認識できるようになったことで、いい面も悪い面も認める事ができるようになってきました。
今は誰がどう思おうが、目指したい目標と向き合い続けようと思っています。
これは、本当に大きな進歩だと思っています。
これからのお仕事
二田さんとの面談を通して、芯に向かっていく方法も見つけることが出来ました。これからは、ライター・編集者として活動したいと思っています。
文章やコンテンツを通して、二田さんと見つけた芯となるメッセージを伝え続けていきます。でも、一人で文章やTwitterで発信をするのは、本当に小さなアクションでしかありません。
そのため、個人というより仕事を通してアプローチしていきたいと思っています。
日本は、「女性差別」が強い国です。否定する人もいますが、それは紛れもない事実です。
自分が苦しんだ大枠は、そうした構造上の問題も関係していると思っています。そして、それ以上に、同じように辛い思いをする女の子を一人でも減らしたいという気持ちはずっと変わっていません。
将来的には、そんな日本が抱える女性差別の課題解決を目指したいと思います。
具体的には、企業や地方公共団体と連携し、メディアを通して現在の女性を取り巻く課題の解決を目指すことです。実際にそういった取り組みをしている企業はあります。編集スキルを積み、一緒に女性差別の解決に貢献したいです。
とはいえ、私はまだ編集者の下っ端。まずは、制作の仕事が一通りできるよう頑張ります。
出来ることが増えたら、noteにまとめる予定です。ですが、今からでも興味を持っていただけて「お仕事を頼んでみよう」と思ってくださる方がいらっしゃったら、喜んで引き受けます。
ご依頼は、TwitterのDMやメール(yicphp55156969@gmail.com)へお願いします。
心に残っているトレーナーの言葉
最後に、二田さんの言葉で一番心に残っているエピソードをお話します。
面談を受ける中で、価値観を発信していく仕事がしたいなら「Twitterやnoteで、とりあえずやってみようかな…」と思いました。けれど、「周りからどう思われるんだろう…」とやっぱりウンウングダグダしていた時期がありました。
それを見かねた二田さんに「行動を取る前からどう思われるか考えていたら、時間がもったいないですよ!やってみて考えるんなら、意味があるけど。」とご指摘をいただきました。
とはいえ、「そうだよな〜…。。」と思いつつ、「そうは言っても、変なこと言ってないかな..って不安なんだもん…。」と内心まだグズグズしていました。
その感情の根底には、「人に好意的に見られるかどうか」に重きを置いて、正解を探してしまう癖があったのだと思います。
それに気が付いた時、昔から無意識に持っている価値観をすぐに変えるのは難しいんだな、と痛感しました。
でも、二田さんが言っていることは正しい。
一度まっさらな気持ちで受け入れようと思い、
「不安な気持ちはあるけど、一度行動してそこから考えてみます…。」
と次の日に伝えました。
そこで、二田さんがおっしゃってくれた
「そうですね!ゆかさんは、大丈夫ですよ。ずっと明るい人が強いんじゃなくて、痛みを知った上で前にすすめる人が本当に強い人ですからね。」
という言葉。
私は、何かあるとすぐに落ち込んでしまうし、感情をコントロールして明るい自分を表に出せる人じゃありません。私は弱い人だと思っていたし、実際にそうだと思います。
けれど、明るく元気な状態でいる必要がないなら、前に進めるかもしれないなと思いました。今思えば、私に合わせて言葉を選び、背中を押してくれたのかもしれません。
だとしても、だからこそ、私の力になっている言葉です。
最後に
最初に編集の仕事を目指したのは、単に本に対する憧れでした。ただ、今は少し違います。
私は今、編集の仕事を「伝え方を考える仕事」と捉えています。私が伝えたい「差別や偏見」「フェミニズム」「メンタルヘルス」といったテーマは、日常的な会話では話題にしづらく、記事を読んでくれる層も限られています。
でも、実はどんな人にも関係があるテーマだったりします。それをもっと知ってもらいたいし、その入口を作る役割として編集スキルが生きてくるのではと考えています。
そうはいっても、受け入れてもらえる機会が少ないかもしれないし、センシティブなテーマであるが故に、厳しい指摘や誹謗中傷を受けるかもしれません。
それでもやりたいと思っているのは、ゲキサポを通して過去の経験を整理でき、背中を押してもらえたからだと思います。
傷ついたり、落ち込んだり、悩んだり…といったことは、絶対にあると思いますが、「痛みを知った上で前にすすめる人が本当に強い人ですからね」という二田さんの言葉を大切にして、前へ進んでいきたいと思います。