#6 スポーツと真実を見出すためのサイエンス
学生時代、部活をやっていて優勝経験のある人って少ないと思います。勝つために当時はそれなりに努力しただろうし、辛い練習とかはいい思い出ですよね。
でも実際スポーツを勉強して、より高いレベルを見ていく中で思ったこと。あのときの自分たちには、失敗が思い出になるだけで、本当に勝つための分析をしなかった。時間もなかったですけど…
ということで、僕の# 4 の記事をふまえたところから、スポーツで勝つためのプロセスを考えていきましょう。Scienceの意味をもとに書いていきます。
Science - Finding the truth
サイエンス-真実を見つけること
≫# 4 科学的根拠に基づく知識と経験
前提として、スポーツの中での真実は、勝つこと、優勝することを意味するものとします。
その中で、スポーツは、どの大会でも優勝するのは1選手または1チームだけ。1試合単位なら、その試合の勝者。
つまり極端に言えば、勝つこと優勝することという結果が、スポーツという大きな課題の正解、解決策を見出したことになります。それが、真実を見出したことになる。
よく、優勝した選手やチームの監督の練習法みたいなやつは雑誌とかSNSで取り上げられるし、みんな真似をしようとしますよね。
その練習法がその試合、その大会の中では答えで、それをやれば強くなると思うから。
でもスポーツというのは人間味がすごく出るはずです。
同じ練習をしてみんな強くなるなら、みんな似たような結果が出るはずです。
でも勝つチームと負けるチームがある。
もちろん、選手の個人差というのは現実的に大きく影響します…いいチームには、いい個体値の選手が集まるというのは、社会の仕組み的に仕方ないですね。
じゃあなぜ、優勝者と同じ練習をして勝てないのか。
それは、経験を生かした練習法ではないからです。
# 4での根拠作りの話の中で、経験による科学的な根拠作りの話をしました。
その経験というのは、自分の中で失敗したものと成功したものを精査して、解決策を導き出すこと。そして経験の集合体が応用力という話でした。
つまり、負けた原因を分析しないまま、優勝した選手やチームの練習を、失敗と成功の精査なしで導入しても意味ないですよね。
さらに言うならば、優勝した瞬間から、その練習法は最先端を過ぎた知識として、世界中に広がります。
過去の練習法は大事なものも多いですが、それだけを過信した時点で、新しい解決策を導き出すことを止めていることになる。
次の大会、次の試合というものは、すでに新しい課題として、新しい解決策を引き出して勝つ必要があるわけですね。
よく、勝ち方を教えてくださいとか、成功の秘訣はとか聞く人いますけど…
経験してそれが自分たちのものになるかは、科学的な根拠を作るプロセスを通らないと無理ですよね。
じゃあ、優勝する選手やチームから学べるものは何なのか。
それは単純に知識的な、アイディアの部分だと思います。
優勝者の練習法は、その優勝者の中では証明されました。ならその練習法は、自分の知識として使えますよね。
そこから自分のものに変えていくのは本当に経験をするしかない。
試していく中で失敗して、精査、改善をして成功に導く。
このプロセスの作り方は、スポーツだけじゃない話ですし、あらゆることへの具体的な解決策を作るうえで必要不可欠なのでは。
まぁ、すごく理想的だし、極端な話だし、言われてみればそりゃそうだろうと思うかもしれないですけど…
真実はいつも1つ、なんですね。
科学的なデータや研究がどうっていう話は、また今度お話しますね。
次はスポーツの中での精神面や心理学の話をしようかな。
お読みいただきありがとうございます!
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