見出し画像

集中するしかない場所、「リモートワークスペース カテナ」(東京都品川区)

今年の6月にオープンした「リモートワークスペース カテナ」はJR・東急電鉄の大井町駅西口から徒歩3分の場所にある全室鍵付きのリモートワークスペースだ。

テナントビルの地下1階にあり、初見ではここにワークスペースがあるとは思えない。初めての場所というのはなかなか勇気がいるものだが、さらに地下に降りていく感じがディープさを醸し出している(実際は全然そんなことないのだが)。
そもそも地下にあるワークスペースというのは意外に珍しい。

店舗へ降りていく階段

入り口のドアはスマートロックで施錠されていて今風だ。事前に予約をしないと入れないようになっているので、セキュリティとしても安心。

中に入るとすぐ受付のカウンターがあり、利用できるスペースは全て個室だ。
一人部屋と二人部屋合わせて10室程度の小規模な店舗だが、自宅だと集中できないというリモートワーカーや、業務上オンライン会議が多い会社員の方などが利用をしているという。

筆者も何度か利用しているが、一人部屋でもそれなりの広さがあるので窮屈さは全然なく、数時間滞在しても疲れなかった。
ちなみにデスクは120cmほどあるのでPC2台おいても全然余裕だった。
それにオフィスチェアなのも嬉しい。椅子も仕事に集中する上で重要な要素だと思う。
よくあるカフェ椅子だとどうしても取れる体勢が限られるのでおしりや背中が痛くなったり腰が痛くなったりしてしまうからだ。

また、それぞれの部屋は鍵がかけられるようになっていて、安心して離席できるのもポイントが高い。実はコワーキングやシェアオフィスにドロップイン(一時滞在)する場合に悩ましいのが荷物問題なのだ。

不特定多数が出入りできるオープンなカフェとは違い、一般的なコワーキングスペースやシェアオフィスは、ほとんどの店舗が入り口に受付カウンターがあり、スタッフが常駐していたりするし、フロア内は万一に備え監視カメラなどがある場合も多いのでそうそう盗難が発生することはない。

ただ会社のルールでオープン席では離席時に必ず荷物を持ち歩かないといけない、といったセキュリティを求められる会社員の方も普通にいるだろうし、
そうなるとトイレなどちょっと席を外す際などにも荷物を持ち歩かないといけないのでそれなりに面倒だろう。

全室ゆったりとした個室というのはそういうセキュリティポリシーの会社に勤める方や業務上セキュリティが厳しい方にとっても非常にありがたい存在ではないかと思う。

なお、完全個室だが完全防音というではないので隣の部屋の声はくぐもって聞こえるレベル。といっても会話の内容までは聞き取れないので筆者は全く気にならなかった。
完全な静けさを求めたい方には不十分だろうが、普段使いとしては十分。

ちなみに、コワーキングスペースやシェアオフィスの中にある個室というのはテレホンブースやWEB会議ブースという名前が付いていることも多いのだが、基本的には1時間〜せいぜい2時間程度の短時間利用を想定して作られているのでそこまで広くない。
それ以外の時間はオープンスペースで利用してください、というスタンスだからだ。

さらに「リモートワークスペース カテナ」は営業時間が長いのも嬉しい。
droppinアプリからの予約だと早朝6時から深夜0時まで利用ができるので、9時からのオンラインミーティングや17時以降の残業があったとしても時間を気にせずに利用することができる。

実はコワーキングスペースやシェアオフィスのドロップイン利用は9時〜17時や10時〜18時など営業時間がそこまで長くない店舗が一般的で、オフィス代わりに利用するにはちょっと時間が合わなかったりする。
(店舗の独自会員向けにはセキュリティカードを配布したりしてスタッフの不在時間でも自由に出入りできるようにしている店舗は多いが)

おまけにフリードリンクにソフトドリンクもあるのは何気に嬉しい(人にもよるだろうが)。
インスタントコーヒーやウォーターサーバーの水を提供している店舗は多いが、カルピスやオレンジジュース、アップルジュースまであるのだ。

飲み物には困らない

ということで、「リモートワークスペース カテナ」の特徴をまとめると、以下のようになるだろう。

  • 全室鍵付き個室(店舗の入り口も常時施錠)でセキュリティ強度が高い

  • 早朝から深夜まで営業しているので開店・閉店時間を気にする必要がほぼない

  • 部屋は広めで、フリードリンクもあり居住性が高い(滞在しやすい)

ゆったりとした個室空間

コワーキングに日常空間とは違うインプットや誰かとのつながりを求める人には物足りないと思うが、作業空間としてのポイントはとても高い店舗だと思う。

大井駅からも近いので、オンライン会議が多い会社員の穴場的なスペースとしておすすめ。

あと午後から幕張メッセなど海浜幕張方面に用事がある際に、朝イチで大井駅まで移動しておいて午前中はカテナでリモートワークをしつつ、午後に幕張へ向かう、というような中継店としての便利さもあると思うし、実際感じた。

空間としては遊びがなく集中するしかないので生産性は上がる。上がるしかないんじゃないかな。作家の執筆時のホテル缶詰め効果と同じで。

リモートワークスペース カテナ
東京都品川区大井1丁目27-6ガーネットビルB1


いいなと思ったら応援しよう!

山本 清人 / Kiyohito Yamamoto
読んでいただきありがとうございます。あなたに届いたことが何より幸せです。 これからもあなたに届きますように。そしてお気に入りいただけたならほんの少し応援していただけると嬉しいです。