PATTERNS 1 ボディと一体化するフード
こんにちは、YOSUKE KURIBAYASHI CLOTHES WORKS です。
ファッションをパターン(型紙-構造)から楽しんでいくコラム、
1着の服のパターンやプロセスを少しづつ紐解いていこうと思います。
YOSUKE KURIBAYASHI Cotton Frannel Hooded Shirts
もともとオーダーメイドでシャツを作ることからスタートしました。
なぜシャツなのか?
スタートするにあたってシンプルなものから始めたい。
体のすぐ外側でシンプルな生地をシンプルに纏う服。
襟、カフス、ボタンなどのわかりやすい形式の中で、自由に造形したい。
そんな気持ちでシャツを作り、シャツでいろいろ遊んできました。
このシャツは国産のコットンフランネルを使ったフード付きのネルシャツです。
たくさんポイントがあるのですが、1番の特徴は前身頃と一体化したフードです。
上の写真の1番左が前身頃と一体化したフードのパターンです。
通常のフード付きの服だとこのパターンが首の付け根ラインで分断され、フードはフード、ボディはボディのシルエットになるのですが、一体化するとフードから身頃にかけて流れるようなドレープが生まれます。
スカーフを頭にかけたような美しいシルエット-
そのニュアンスにいい感じで近づけたかなと思っています。
本来別々だったパターンをくっつけたり、ばらしたり、またくっつけたり。
体という制約の中で、自由に楽しく新しいフォルムへ。
それがこのシャツの1番のポイントです。
次回はこのシャツの縫い目についてお話しようと思います。
まだ始まったばかりですが、"PATTERNS"のコンテンツ充実に使わせていただきます。よろしくお願いいたします!