昔のことを思い出した。
なんか昔のことを思い出した。
初めてアルバイトをした時のこと。
学校以外の機関に属したことのない、社会的常識も経験もないポヤポヤした未成年だった自分。
バイト初日はとても緊張していて、何をどうしたらいいのかわからなくて、これで正解なのか合ってるのかどうなのかもわからなくて、ちっともしっくりこなかった。初日だから当たり前だろうけど。
バイトをする理由は金が欲しい。それ以外にない。当然だろう。経験も積めたらなお良い。
なんでそのバイトを選んだのか?これが大事なんだけど、当時の自分の理由は、これなら多分自分にも出来そうだから。これが一番だった。
好きなことをやりたい、やってみたい仕事に携わりたいというような向上心のある生産的な動機はなかった。
その後にもいくつかバイトを変えていくにつれ、もちろん自分の関心のある仕事に携わってはいったし、就職も希望の業種に就けた。
でも続かなかった。
やりたいこととできることは違う。
どこかで落としどころを見つけないと自分がいつまでもクヨクヨしてつまらなくなるだけ。
人と比べては駄目。でも自分自身のためにも結果を作らなきゃ自信が持てない。
どこか芯がない。
でも騙し騙し自分を鼓舞してなんとか一日を消化して。
そんな状況から今は離れたけど、そうして感じるのは自分はなんて空っぽな人間なんだということ。
バイトを始めた頃よりももっと何も無くなってないかという虚無感。
何をするにも、まず自分の意思が明確でないとつまらないし続かない。
それを見つけたい。