クックパッドの新卒一年目デザイナーについて
先日、シンソツデザイナートーク〜GMOペパボ×mixi×クックパッド〜で登壇させていただきましたのでその資料を公開します。
---- 以下発表内容です ----
デザイナーとしてクックパッドで働いている茅島佑樹と申します。
よろしくお願いします。
趣味は登山が大好きで最近会社で登山部を立ち上げました💪🏻
高校生の頃からAndroidアプリの開発をやっていて、コードを書くことも好きです。
今回はクックパッドの新卒一年目がどのような経緯と想いで入社を決めて、今働いているのか紹介しようと思います。
学生時代にやっていたこと
(出典:ライフイズテック株式会社 https://life-is-tech.com/school/ )
実は学生時代はプログラミングをメインにやっていて、
プログラミングの教育会社で中高生に3年間以上Androidアプリ開発を教えるバイトをしていました。
対面での教育だけではなく、テクノロジア魔法学校というサービスの立ち上げも行なっていました
これはディズニーのプログラミング教材で、webのフロントとメディアアートと簡単なゲームの開発が学べる教材です。
ここでは教材の制作を主にしていました。
他には大学の教授に紹介していただき、we+というデザイン事務所でインターンをしていました。
(出典:株式会社ウィープラス https://weplus.jp/work/disguise/ )
これは蝋で出来た花瓶なのですが、このようにwe+ではパソコンを使う作業よりも美大生たちと蝋をとかしていたり、
インパクトやカッターを触っている時間が長かったです。
個人の趣味でアプリ開発をしている中でデザインの重要性に気づき、プロのデザイナーの方からデザインについて教えてもらうためにクックパッドのサマーインターンシップに参加しました。
このインターンに参加するまではユーザーの根本的な問題を解決するためのデザインを意識したことがなかったので、
とても大きな学びになったのと共に、デザイナーとして働くことへの興味が湧きました。
就活を始めた頃はエンジニアとしての期間の方が長かったこともあり、エンジニアとして就活をしていて、ありがたいことに数社から内定も頂いたのですが、ある日先ほどのインターン生と話した際に「デザイナーにならないの?!」と言われ、デザインが好きなことを改めて思い出し、エンジニアとしてもデザイナーとしても働く道はあるのでは?!と感じ、インターンを受けてとても学びの多かったクックパッド株式会社にデザイナーとして申し込んで内定を頂きました。
内定を頂いた後は内定者アルバイトとして入社までの間、約9ヶ月間ほどクックパッドでバイトしていました。
バイトでは最初にインターンのTシャツのデザインを作成し...
その後はたべドリという料理のスキルをあげるサービスのプロトタイプを作成していました。
何に惹かれて入ったのか
最終的にクックパッドを選ぶに当たって何に惹かれたのか話していきます。
まず、事業会社という点に惹かれました。
理由は一つの分野について豊富な知見があることです。
他にも自分がデザインを作る際には最初の調査段階から改善の部分まで、関われることは自分にとって魅力的でした。
また、その分野が食であることも魅力的でした。
なぜなら食という分野は全世界共通の分野であり、生活の基礎となる部分なので今後自分が何になろうとも活用できる知識が身につくと感じました。
もちろん単純に食べることが好きということもあります。
次に、グローバル企業という点です。
実はクックパッドってかなり海外展開してるんです。
海外でサービスを展開するということは、色々な固定概念を崩せると思ったので、魅力的でした。
最近ブリストルで働いている日本人のエンジニアの方が一時的に帰国していて、その方のLTを聞けたのですが、
アラビア語に対応するためにアプリの画面ごと反転させつつ、戻るボタンは反転させない話など、これについて話すと長くなるので詳しくは話しませんが、とても面白い話がよく聞くことができているのは海外展開をしているからこその魅力だと思います。
次に新規事業があるという点です。
クックパッドの会社としてのミッションとして、「毎日の料理を楽しみにする」というものがあります。
ここで言っている料理というワードは調理のことではなく、調理の前後にある体験そのものを表しています。
例えば、調理をする環境自体の改善や、調理をした後の体験を含めて、楽しみにする必要があります。
そのためには、今あるクックパッドだけでは足りないので、このように多くの新規事業が立ち上がっています。
新規事業があることの魅力は、すでに一つの事業を軸足としつつ、同じ分野で新規事業が立ち上げられていることだと思います。
実際に今働いていても、既にある知見をフル活用しながら更に知見を貯めつつ、新しいサービスを0から作っていけることはとても楽しいです。
次にフルフレックスという点です。
1ヶ月あたりの勤務時間を越えればいいので、1日あたりの勤務時間を自由に調整できます。
コアタイムがあるフレックスとは違って、フルフレックスなのでコアタイムはありません。
会社全体的に勤務形態の自由度が高いので、午前中はリモートで勤務して電車が空いたお昼ぐらいに出勤してくることもあります。
現在の仕事について
私はKomerco事業部でKomercoというサービスを開発しています。
Komercoというサービスはモノをきっかけに料理を楽しくするためのサービスです。
サービス内容としては、クリエイターさんから直接商品を買えるサービスで、実際にはこんな商品などを買うことができます。
この谷川農園さん、実際に会ってきました。(登壇前日)
生産の裏側や、どんな方なのかを調査しに行きました。
この方がクリエイターのお二方です。
丁寧に稲刈りの方法を教えていただき、実際に稲刈りも体験してきました。
ちなみに、ここには同じチームの決定者でもあり会社のVPも写っています。
クリエイターさんがどのような経緯で生産と販売を行なっているのか、普段は何をしているのか、それぞれの過程でどのように作業をしているのか、など直接聞かないと分からないようなことが色々分かり、とても良い体験でした。
もちろん稲刈りだけではなく、普段はデザインを作成していて最近まではKomercoのiOSアプリのデザインを担当していることが多く、色々なアップデートをしていました。
まず、配属後に最初に担当したのがAR機能です。
実際の商品のモデルを表示することで、自宅のテーブルに置いた時の雰囲気やサイズ感を体感することができます。
これはECの弱点である実物の確認ができないという問題を解決するために搭載された機能です。
こちらもデザインを作成する際にはプロトタイプを作成して検証をしつつ、デザインを作成しました。
ARは特に動きの多い部分なので、プロトタイプで検証することで手戻りが少なくデザインを作成できました
次に、コメルコバナシという記事が週2で更新されるのですが、その記事にスキするボタンのデザインをしました。
こちらもプロトタイプを作成して動きをエンジニアに効果的に伝えることができました
他には、新商品がより分かりやすいように商品につけるラベルのデザインもしました。
今はKomercoのカスタマー向けWebサイトを担当していて、0からデザインを作成しています
ここまでは既にあるサービスの改善が多かったのですが、最近は0から作る作業による苦労が多く、日々多くのことを学んでいます。
他にもいくつか同時に担当することもあり、デザイン会というデザイナー全員が集まって知見を共有するLT大会のようなものがあるのですが、その運営の改善などもしています。
普段は部署内にいる2人の先輩デザイナーにレビューを頂きつつ、メンターと呼ばれる新卒社員についてくれる先輩社員のデザイナー、更にクックパッドには師匠制度と呼ばれる制度があり、シニアデザイナーの方が1人ついてくださるので、合計4人のデザイナーと関わることが多いです
最後に、今回はエンジニアだった自分が、なぜデザイナーとして働くことにしたのかを具体的に話す時間がなかったので、話せませんでしたが、気になる人はぜひこの記事を読んでみてください!
以上で発表を終わります!
ご静聴ありがとうございました!
---- 発表内容はここまでです ----
P.S. UIデザイナーを目指している人へ
当日は多くの学生から、「プログラミングが出来ないとUIデザイナーにはなれないですか?」という質問や、「先輩からプログラミングが出来ないとデザイナーとして生きていけないと言われたのですが、本当にそうなのでしょうか?」という質問を頂いたのですが、私はそうは思いません。
もちろん、プログラミングが出来ていた方がエンジニアとの会話がスムーズであったり、仕事をしていく上で活用できることはあると思います。
ただそれは、就活前に必須である能力ではありません。仕事をしていく上で必要だと思えば獲得することもできる能力だと思います。
デザイナーになる上ではプログラミング能力に対して過度に心配するよりも、今自分が楽しいと感じるデザインスキルから着実に付けていけばデザイナーになれるので安心して頑張ってください💪🏻
クックパッドでは現在デザイナーを募集しています!
もしご興味を持って頂けたらぜひご連絡ください!