2024年8月8日の日向灘の地震と,8月9日の神奈川県西部の地震.それぞれ最大震度6弱と5弱で,被害もありました.2日間続けてそれなりに離れた場所で大きな地震が起きるのは珍しいことなんだっけ?と思ったので調べてみました.なお,小さな地震はたくさん起きるので,震度や規模を限定しなければ,2日続けて地震が起きるのはふつうで,まったく珍しくありません.
まず,気象庁の震度データベースで「全期間」(1919年以降)で「最大震度5弱以上(震度5以上)」という条件で地震を検索しました(冒頭の図).615個の地震が出力されました.このなかから,2日(48時間)の間で発生した地震を選ぶと以下の18組になります.ただし,余震のように空間的にごく近くで発生したものは除いています.2011年ごろが多いのは,2011年東北地方太平洋沖地震のあとでその震源域を中心に,地震活動が活発だったことを反映していると思います.また,1924年1月15日の神奈川県西部の地震(丹沢地震)と千葉県東方沖の地震のところは要検討かとも思います(特に後者の震源).
約105年間で18回,平均すると5-6年に1回なので,私の感覚では,そんなに珍しくないかなという気がします.ちなみに,片方が震度6弱(震度6)以上ということにすると,約105年に3回,35年に1回ということになります.
3日(96時間)以内に条件をゆるめると,もっとたくさんの組があります.
歴史地震だと,安政の東海地震・南海地震のような例もあるので,少し調べてみようと思います.
参考にした資料
気象庁,余震活動の領域内で発生したM6.5以上もしくは震度5弱以上を観測した地震