"Décadent."
こんなに、名古屋は遠かったっけ。
こんなに、歩幅は小さかったっけ。
代替的な世界に生きてる。
晴れの日に鬱々としたり、雨の日に晴々としているような。
まだ、紅葉してないんだね、世界は。
もう、紅葉の頃じゃないのかい?
カブトムシはまだいないし、セミはまだ土の中にいるらしい。
夜は、すぐに明ける。
日は長い。
まだ、小麦の時期か、まだ。
こんなに、時間は流れてくれないんだっけ。
僕が生きてた世界だと、もう年が明けるくらいなんだけどな。
あの頃のぼくは、もういない。誰なの。
こわすのって、簡単だね。
光が希望に見えないし、全ての人間が精神異常者に見える。
月が3つに見える夜があって、ダークな自分に安心してる時もある。
苦しんでるの、嫌いじゃない。
幸せになるのが、怖いんだよね。
幸せって、終わりがあるもんね。
心が死んでいて、喜怒哀楽は上の空。
心の波は穏やかだけど、体調の波は激しくなった。
手が震えて、文字を打ってるのも、嫌いじゃないよ。
暗いままの自分を、飼い慣らしていたい。
自分らしいなって思えるからさ。
日の入りなんて、1000000回見たような。
そんなに生きていないんだったっけ。
家から出るのに、勇気がいるようになった。
家に帰るのに、勇気がいる人間だったのに。
あの頃の僕はもういない。
1人でいたい。
薬なんて、やめだ。もういらん。もう必要ない。
安心してね、死にたいなんて、もうないからさ。
くすり、あろうがなかろうが、行き着く先はdécadence。
自分に期待してないから、心が楽なんだ。