見出し画像

[超短編小説]常

時折、いつもの喧騒とした仕事、友人関係から逃れ1人土や木に囲まれた場所に行く。
 静かで、風や風に吹かれて転がる落ち葉の音。少し肌寒い環境。鳥達の鳴き声に癒される。
 然し直ぐに通り過ぎる人々の声に現実に引き戻される。先程まで非日常に、世界に1人だったところにまた人が現れる。耳に人々の声が届く。だけれども私は確かに癒された。その結果を得たらまた喧騒の中に戻っていくのだ。