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[超短編]憂迫

 違うことが怖くて、怖くて、でもその不安を恐怖を伝える勇気は持っていない。
 そんなわたしを襲う憂鬱が憎たらしい。それを憎んでいる私も、恐れて伝える努力をしない私が嫌い。
 心配なの、私の手から離れるのが。恐ろしいのこの胸の中に抱える思いで関係が切れるの事が。
 いっそのことこの襲い来る憂鬱に押しつぶされて私の存在ごと消えてしまえばいい。