頑なだった、自分の気持ちに素直に│#自分らしさを見つける時間 Vol.8
「ひとりひとりが、自分らしい想いを持てて、いきいきとできる社会」をめざしている人が、いろんな人とお話をして、その人の軸を発見→表現していくインタビュー企画『自分らしさを見つける時間』第8回目です。
今回は、大学時代の後輩「りな」と、大学卒業以来初めて会った飲みの場が盛り上がったので、そのまま後日インタビューしました。
歌が上手だったり、話が面白かったり、表に出てきているりなしか知らなかった私。今回、彼女が内側でどれほどのことを考えているかを知って、彼女の奥の深さに触れました。
―最近、どう?
今、無職なので、ハローワークに行って仕事探してます。
あとは、実家に帰ってきて、自分の家族のことを客観的に見つめ直して、感じることがいろいろあったり、居心地の良さって何だろう、自分らしさって何だろうみたいなことを考えています。
―時間に余裕ができたことによって、自分の性格を見つめ直してる最近って感じなのかな?
そうですね。
結構自分はテンションの上がり下がりがあるなぁとか、集中力がないなぁとか、人のことを考えているようで自分のことばかり考えているなぁとか。
自分の性格を見つめ直しつつ、家族と暮らしているので、家族に対して感じる嫌なところが、自分の性格での嫌なところと重なるところもあるなって感じたりもしています。
―それは久しぶりに実家に帰ってきて思うところなんやね。
祖父母と暮らしていると、父はこういう人たちに育てられたから、こういう人に育ったんだなと理解できるし、母方にしてもそうで、母方の家族の在り方を考えると、母みたいな人が育った理由も納得できますし、その両親に育てられた自分の性格のややこしさみたいなのも感じています。
―どんな人に育てられて、どんな環境で育ってきたのかによって、どんな人が育つのか、みたいなのを考えてるってこと?
そうですね。いろんな意味で引き継がれてるなって思います。
いい部分も、悪い部分も。
―いい部分っていうと?
うちの両親はすごく奔放で、自分のやりたいことを意志を通して自由にやってきた人たちなんですね。
父は家族の時間を減らしてでも、自分の好きなクラシックをすごく聴くし、自分の勉強したい英会話のことするし、母も家よりも実際に現地にいって、今の世の中で生きていくために必要な情報収集を熱心にしている感じがします。
―冒頭で言っていた、「居心地の良さって何だろう」って考えているのは、どういうこと?
音楽を聴いたり、美味しいものを食べたり、漫画を読んだり、素直に好きと思えることをして、その素直な好きの感情を大事にしたり。
反対に、これ嫌だなって思う感覚とか、これ嫌かもなって感じる違和感とかを、ちゃんと大事にして、好きも嫌いも素直な気持ちを大事にできていると、居心地がいいなって感じます。
自分の周りの人が、自分のことを大事にしたいって言ってるのは、こういうことかって最近やっと分かってきました。
―好きとか嫌いとかって感覚を、素直に大事にできるのが自分にとって、居心地の良いことだっていうのに気がついたんやね。
そうなんです。あと、自分のことを大事にできたら、人のことも大事にできるっていう意味がだんだんようやくわかってきました。自分の好きとか嫌いとかを、いい具合に周りにも表していくことで、結果は変わるのだなって思います。
今は、自分はこう思っているっていうのを、相手を傷つけない程度に、いい塩梅で、相手に伝えていくコミュニケーションを練習していきたいなって思っています。
今までは、相手に自分の感情は伝えないで、黙っていてもニュアンスは伝わるだろうと思ってたんですけど、やっぱりそれじゃあダメで、伝えたほうが伝わるなって気づいたので。
―冒頭では、居心地の良さについての話と、もうひとつ、自分らしさって何だろうっていうのも最近考えてるって言ってたけど、それはこのインタビューの話を受ける前から考えてたの?
そうですね。私って、大学卒業と同時に、今まで関わってきた人たちと距離を置いてしまったんです。これを読んでいる当時関わってくださっていた方にも伝えたいんですけど、その節は、いろいろと急に消えてしまって本当にごめんなさいという感じで…。
みんなの前に居たときの自分は、本当に自分らしく居られいてたのか?って疑問で。
大学時代は、たくさん刺激を受けられる環境でもあったんですが、ずっと相手がどう考えているかによって、自分はそれに合わせて何ができるかっていうのを考えていました。それが苦しくなるくらい。
それはそれで学べたことが多くて自分の中で変化があってよかったんですけど、改めて距離をおいてみて、自分らしく居れていたのかと考えると、周りに合わせていた、我慢していた部分も多かったって気が付きました。
最近はちょっと元気が出てきたので、また以前関わっていた人たちとお喋りしたいって思ってます。
―これからはどんなふうに居たいっていうのがあるの?
ひとつめは、コミュニケーションをとれるようになりたいです。
自分の素直な気持ちを大事にしながら、同時に、相手のことも大事にできるよう、自分の素直な気持ちを伝えられるコミュニケーションができるようになりたいです。
ふたつめは、受け売りなんですが、自分の人生には自分で責任を持てるようになりたいです。
自分の機嫌は自分の動作によって引き起こされるものだから、自分のしたいことを、ほんとにちゃんと選んで、しないといけないよねっていう。自分の人生をちゃんとハンドリングして楽しみたいって最近話した友人が言っていました。
―りなはその話を聞いてどう思ったの?
結構厳しいなって思いました。
楽しくなれるのも、悲しくなれるのも自分次第なんだなって。
今まで、周りに振り回されてて、この人にこんなこと言われたから悲しかった、この人のせいだって思ってましたが、その人と関わることを選んだのも自分だから、悲しくなったのは自分の責任でもあるってことなの?!厳しぃ!ってなりました。
だったら、自分が自分の人生をどう楽しみたいか、どんな時間の過ごし方をしたいのかによって、どんな選択をするか、ちゃんと考えないといけないんだなって思いました。
自分のために選択をするっていうのはそういうことか!と。
自分のために人生を生きるってそういうことか!と、やっと自分の中で実感を通して納得した感じがしました。
―りなは、大学時代にそれで苦しんだっていう意味も含めて、人が考えていることに影響を受けやすいのかな?その人がどういうことを考えているのか考えすぎてしまうというか…。
私は、その人の考えていることに対して、自分ならどう感じるか?を考える前に、その人が考えていることに合わせて、自分は何ができるか?を考えていたんです。
でも、それって自分の気持ちを無視してるし、独りよがりだし、結局収集つかなくなって逃げたくなって…。
―だから、これからはコミュニケーションが大事だと感じていると。
素直に、自分の感じていることを出したほうが、出さないよりも、良い結果になるって気がついたんです。
自分に嘘をついていると、苦しくなるのは自分だし、私はそれを我慢できる人間だと思ってたんですけど、前職で極限に嫌な状態を経験して、我慢できるもんじゃないなって悟りました。
―何か、最後に言い残したことはある?
今まで関わってきた人たちと、またお喋りできるのが楽しみです!
当時の私ではできなかったコミュニケーションが、今の私には少しはできるようになったって自分で信じたい気持ちがあるので、その折は何卒よろしくお願いします。
―りなは、人の感情とか思考は素直に受け止めるけど、自分の感情とか思考には頑なな一面を感じたなー。でもそれは昔のりならしさで、今はまた変わっていこうとしているんだなって感じた!
今言われて、たしかに!そうなのか!ってなってます。
この頑固さと思い込みの激しさを何とかしていきたいですね(笑)
軽く自分の感情味わえるようになったら、これからもっと楽しくなりそうって今は思います!考えていたことを整理してもらって、めちゃくちゃすっきりしてます。ありがとうございます!
松田 莉奈さんの「らしさ」
頑なだった、自分の気持ちに素直に
インタビュアー
岡田 有加(Okada Yuka)
1994年生まれ。兵庫県出身、大阪府在住。
有名人に加わる人。本名を略してお粥と呼ばれます。
「ひとりひとりが、自分らしさを持てて、いきいきとできる社会」をめざして、「らしさ」を探るインタビュー企画を始める。
誰に話を聞きたいとか、誰に読んでもらいたいとか、まだ考えてないけど、とりあえず100人に話を聞いて、100本記事を書こうとしています。
\\ 自分らしさを見つけたい人、話したい人、言葉にしたい人、募集! //
「自分のことを、人に聞いてもらいたい!」
「自分が大切にしていること、なにか知りたい」
「自分らしさを言葉に表現したい」
どんな方でも大歓迎。オンラインで1~2時間ほどお話しましょう。
あなたが大切にしていることを探って、言葉にします。
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