仕事と練習の日々。
レーシングスクールにはいり、練習がはじまってから、仕事とレースの練習の日々がはじまった。
練習は月にだいたい1,2回のペース。関東の茨城県の、つくばサーキットで、チームにマシンを用意してもらい走行練習をする。
何より大変だったのがお金。練習一日で、少なくとも数万円はかかった。
サーキットの走行費、チームに支払うメンテナンス代(乗るマシンをしっかり走れるよう調整する)、ガソリン代、交通費などなど。
そして、大変だったのが、サーキットに通うこと。当時は広島県に住んでいて、広島から茨木までいっていた。
交通費を少しでもおさえるため、主に深夜の高速バスをつかっていた。それまで、あまり旅行にも行ったことがなく、高速バスを使ったことはなかった。
高速バスはつらかった。夜に広島を出発し、一晩中走って早朝、東京に着く。なかなか熟睡できるものではなく、隣に見知らぬ同じ乗客がいたり、自分にとっては苦痛でしかなかった。
夜に仕事がおわってから、高速バスにのって、朝、東京について、そこからJRでつくばサーキットまでいき、走行練習。その夜、また高速バスでかえるということもしていた。日帰りにすれば、宿泊費も抑えることができた。
そんな感じで、仕事をして、なるべく出費を抑えながら、走行練習を重ねる日々が続いた。
今思えばよくやっていたと思う。それだけ必死にやっていたのかもしれない。
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