初めてのフォーミュラカー体験

本屋さんで、車雑誌を立ち読みしているときに、レーシングスクールのドライバー募集の広告が目に飛び込んできた。

早速、資料請求。すぐに資料が送られてきた。有名プロドライバーも何人か排出しているようなスクールだった。

応募するか迷った。その時私は広島県に住んでいた。レーシングスクール自体は茨木にある。

オーディションは実技と面接。

実技は栃木のツインリンクサーキットであり、面接は茨木のスクールのガレージである。

応募に確か数万円、交通費も考えると十万円弱はかかりそう。

またの機会にしようかと思ったりしたが、これは神様がくれたチャンスだと思い、とにかく受けるだけ受けてみようと、応募。

オーディション初日は、実技。ツインリンクサーキットの広いスペースで、パイロンを置いて、そこをフォーミュラカーといわれる、レーシング用の車を運転する。

講師のような人から一通り、操作方法を説明を聞き、いざ乗ることになった。心臓はばくばく。

スタート。バスッ。いきなりエンスト。それから数回エンスト。あせりまくり💦。メカニックから落ち着いて操作するようにと。

やっとエンストせずにスタートがきれた。

それから徐々に慣れてきて、スピードを出せるようになり、アクセルを踏み込んだ時、全身に衝撃がはしった。

その加速感、異次元の感じ。全身が興奮した。「すごい！、おもしろい！」ヘルメットの中で思わずつぶやいた。