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3冊一気読み。

ここ2週間程でシリーズ物を3冊読み終えた。

近藤史恵さんの本は2月に勧められて初めて読んだ。
前に職場が同じだった20代の友人が、読書家のお母様と一緒にわたしが好きそうな本を数冊選んで貸してくれるのだ。
「次は母からこの本って言われてます!」などと聞くとわくわくする。自分で選ぶ本ではないから、一人では決して出会わない作品とはじめましてができる。

お借りした本は『ときどき旅に出るカフェ』。
可愛らしい装丁だし、若い女の子たちの恋の話とかかなぁと思ったら、日常的な軽い謎解きの話を軸に世界の国々のお菓子のこと、様々な事情を抱えた人々の悲喜こもごもが描かれていて引きこまれた。

おもしろかったなぁ、と余韻に浸っていた頃に、「シェフは名探偵」というドラマが始まると知った。
西島秀俊さんが好きなわたし、どんな話かなぁとサイトを見たら近藤史恵さん原作というではないですか!

一冊読み始めてドラマも見始めて、次々と読み進めた。
シリーズ二作目の『ヴァンショーをあなたに』が一番好きだ。原作の主人公と、西島さんはイメージが少し違うと思ったが、ドラマのシェフの方がより陽の雰囲気をもっている。
電車で読んでいて涙が落ちそうになった作品もあるし、おとぎ話のような話題も、移り変わりの目まぐるしい現代社会をしっかり追っている話題もある。
料理のメニューや説明は半分読み流すけれど、なんとなくこんな香りかな、こんな食感かな、どんなワインかな、と想像するのも楽しい。