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皇居三の丸尚蔵館 / 瑞祥のかたち

山種美術館でHAPPYな気分になったあとに初めて訪れたのが皇居三の丸尚蔵館。大手門から入ってすぐにあります。

数年前に皇居の一般参賀に行ったことがありますが、こんな建物あったっけなと思ったのですが、開館30周年を迎えるにあたって建て替え工事が段階的に進められ、2023年に建て替えられた第I期棟が開館し、博物館の正式名称が「皇居三の丸尚蔵館」に改められようです。
第I期棟の前に建設中の建物がありますが、2026年には旧館跡地に第II期棟が完成し、全面再開館する予定だそうです。なんだか皇居では初となるカフェが併設される予定みたいです。

平成元年(1989)6月、上皇陛下及び香淳皇后は、昭和天皇まで代々皇室に受け継がれてきた御物の中から、約6千余点の絵画・書・工芸品などを、国へ御寄贈になりました。これら御寄贈品は、一括して宮内庁で管理することとなりましたが、優れた美術品が多く含まれているため、その保存管理に万全の策を講じるとともに広く国民に公開するために、専門の建物、組織を設置することとなりました。建物は平成3年(1991)1月着工、同4年(1992)8月竣工、三の丸尚蔵館と名付けられ、ここに作品を収蔵するとともに、同5年(1993)11月3日より一般展示公開が始まりました。

皇居三の丸尚蔵館ホームページより

今回の展覧会は『瑞祥のかたち』。『瑞祥(ずいしょう)』とはめでたいことが起こる前兆という意味。

新しい年の到来を喜び、人生の節目に幸福を願う気持ちは、古くからさまざまな造形に託されてきました。なかでも、古代中国において不老不死の仙人が住むと考えられた蓬莱山は、日本では吉祥図として描かれ、長寿を象徴する鶴と亀が添えられた島台などの縁起物としても表されました。やがて理想郷としての蓬莱山への憧れは、霊峰・富士の姿に重ねられていきます。
また鳳凰は、優れた天子が世に現れる兆しとして古代中国で尊ばれた伝説の鳥です。
わが国では、古くより鳳凰は高貴さの象徴として絵画や工芸に取り込まれ、皇室ゆかりの品々には数多く登場します。
そして麒麟と唐から獅子も空想上の霊獣ですが、威厳のある凛としたその姿は、泰平の願いをこめて表現されてきました。
本展では、めでたいことの訪れを告げる、これら「瑞祥」の造形美をご紹介します

皇居三の丸尚蔵館/瑞祥のかたち 開催趣旨より

この展覧会は展示に撮影NGと表示されていなければ撮影OKです。

入ってすぐに展示されているのが宝船

山種美術館でも鑑賞した蓬莱山ですが、こちらは狩野常信の『蓬莱図』を鑑賞。

残念ながらフライヤー等で掲載されていた『蓬莱山絵巻 上巻』は後期に展示されるということで、見ることができず。
あと、いきなり『珊瑚樹鉢植置物』を見ると驚きます。

二つの会場に分かれていて、二つ目の会場にはフライヤーでも紹介されていた鳳置物

おめでたい伊藤若冲『旭日鳳凰図』

横山大観『日出処日本』

こちらもとっても新春のおめでたい結城素明の『鳳凰之図』

展示数が多くないのですが、展示スペースを何周も回ってしまいました。。。 それぐらい一つ一つの展示が素晴らしいです。もちろん図録を購入しました。

これだけすばらしい絵画が献上されているのがすごいです。
山種美術館と同じように新春に来るべきだったとちょっと反省しております。はい。

会期:2025年1月4日(土)~3月2日(日)
休館日:月曜日(ただし1月13日と2月24日は開館し、翌火曜日休館)、2月23日(天皇誕生日)
開館時間:午前9時30分~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
※ただし1月7日(火)は午後1時開館
毎週金曜・土曜は夜間開館。午後8時まで開館。(入館は午後7時30分まで)
※ただし1月31日(金)と2月28日(金)を除く
入館料:一般 1,000円、大学生 500円

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