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【拝啓、結婚式さま。】

気づけば、、
note更新が止まって1ヶ月も経ってしまった。

決してサボっていたつもりはなくて、
この記事を書くまでにいろんな「気持ち」が交錯し、上手くまとめられず何度も下書きを作っては消しての繰り返しだった。

でもようやくその気持ちも整理がついて、
今日は何も特別な事を考えず、
ストレートに「結婚式」という
得体の知れないモノに向けての
想いを綴ってみる。


「拝啓、結婚式さま。」

もう気づけば、
「あなた」に出会って11年が経ち
4月からは12年目へ突入します。


その道のりはあっという間と言いたいとこだけど。実際はそうでもなくて。
とてつもなく長く濃い時間
あなたと過ごしてきたと思ってる。


初めて出会った時、僕は正直、
あなたを好きになれる気はしなかった。
僕は元々プレッシャーに弱かったし、
そんな華やかな舞台で活躍できるような
出来た人間ではなくて。
自分の弱さやコンプレックスが
丸裸にされてしまいそうだったから。


でも、目を背けて逃げ出しそうになる僕を、
あなたは離してはくれなかった。
何度も呼んでくれました。

キャプテンデビュー戦で失敗をした時も。
いろんな人から裏切られ人間が嫌いになった時も。自分のすべてだった会社を閉めた時も。
僕が逃げようとするそんな時に限って
あなたはとてつもなく図々しく、
僕の心にズカズカと入って来て
何度も何度もその美しくて眩しい世界を
見せつけてくる。


そんな世界に僕は結局引き込まれてしまった。


そして、あなたに出会って
僕は沢山のものを手にしました。

残りの人生の時間を全部投資してでも
辿り着けるか分からない程の壮大な「夢」

苦しい時も、最高に幸せな時も、
共に分かち合ってくれる「仲間」

そして、少しばかりの「自信」も。


今の僕を形成する90%以上は
あなたに教わり、与えてもらったものばかり。
本当に出会えて良かったと思ってる。
ありがとう。



だから今度は、僕の残りの人生を賭けて
あなたに注ぎ返していきたい
思っていたんだけど。
そんな時に限って、なんだか、今度は
あなたが遠くに行っちゃった感じがする。


世界を脅かすウイルスのせい?
でも、本当にそれだけ??


毎週末、目の前にあった美しいその世界も
どこかで当たり前になっていたのかな?
僕達がきちんと大切にできていないから
怒ってしまった??

寂しいと思うよ。
広い宴会場には生花は飾られていないし、
沢山の笑顔は無いし、笑い声も全く響かない。
ゴージャスなシャンデリアも
会場から見渡せる大きな海も、
あなたがいなきゃこんなにも無力なんだ。


どこにいったんだろう。


失って気づくなんて、情けない。
人間ってどうしてこうも
脆くて哀れな生き物なんだろう。


でもね、
あなたから教わったことの一つ。
人の奥にある「愛」というものを僕は信じてる。


僕はあなたに出会って、
初めてこの目で「愛」を見たから。


あの美しい世界では、
決まって「誰かが、誰かの為に生きてる」

どんな時も無償の愛を注いできたご両親が
子ども達を優しく温かく見守る目。

大切な友人の為に仕事の合間を縫って
何度も何度も練習した余興のダンス。

そして、新郎新婦様や大切なゲスト様の
「節目」を守る為に、
バックヤードを走り回るスタッフ達も。



あの日、あの瞬間だけは、
きっと誰かを想い、誰かの為に生きてるんだ。


そんないろんな愛の矢印が交錯して、
そこにドレス・料理・音・声・拍手・笑顔・涙。いろんなスパイスが加わった時、
そこはとてつもなく美しくて愛おしい時間になる。


だから、そんな時間を創るあなたを
今度は僕が守りたい。


今の僕は、あの時とは違う。
そりゃ、たまにへこむかもしれないし、
バカな事をするかもしれないけど。
もう簡単に逃げたりはしないし、
身勝手に傷ついたりもしない。


あなたが教えてくれた沢山のモノを担いで、
どんな壁が現れても逃げずに立ち向かって、
必ずあなたを探しに行く。


真っ直ぐあなたのことだけを見つめて
人生賭けてあなたを守りたいと思ってる。


そして、未来の新郎新婦や、
その世界を守ってくれる若い可能性に
声を大にして叫んで、伝えていく。
あなたの素晴らしさやチカラを。

だから安心して帰ってきて。

またあの美しくて愛おしい時間を
一緒に創ろう。

きっとそれを必要とする人が
待っている人が沢山いるからさ。


長くなったけど、
これは僕の決意表明。約束。


ちゃんと覚えておいて。
ちゃんと見ててください。
僕は必ずやり遂げてみせるから。


これからもどうか末長く。宜しく。




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唐木 裕介/ NEXT PERSON CREATION
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