北田雄夫さん:サハラ砂漠1,000km走破報告会!
アドベンチャーランナー・北田雄夫さんの「サハラ砂漠1,000km報告会」に参加してきました。
気温40℃にもなる砂漠砂丘を、制限18日間(ノンストップ)で走破を目指すアドベンチャーレース。
5kgのリュックを背負い、GPSだけを頼りに、20km毎のチェックポイントで食料補給や休憩しつつ、平均睡眠時間4時間で砂場を走り続けるという想像を絶するサバイバルレース…
結果は384時間45分(16日と45分)、見事に6位で完走されました!
(参加者15人、完走者10人)
報告会は、映像や写真をふんだんに交え、北田さんの軽妙な語り口で和やかな会となりました。
質疑応答も活発になされ、あっという間の2時間でした。
【装備の一部】
【1,000kmを走破したシューズ】
【完走メダル!重かった!】
【こちら、360°カメラの映像】
<報告会内容>
・食事、睡眠、装備はどうしたのか?
・レースに向けた計画と人体実験
(どこまで眠れずに走れるかの人体実験、猛暑日に走り続ける練習で人体実験など…これだけでもすごい)
・思わぬトラブル、笑えるエピソード
・1000kmを終えて何が見えたのか?
どれもが興味深く貴重な話だったのですが、心に残った言葉をいくつか。
■一番はやはりこれ!
○1,000kmを終えて、一番に感じたことは「人間の可能性って広がり続けるんだ、人間の力ってすごいんだ!」ということ。
最初は想像もできなかった1,000km。でも一歩ずつその日を必死に生きていたら、1,000kmにたどり着いた。
ゴール後、「まだ1,000kmいける!」と思ったそうです…(マジですか)
■1,000kmの過程について
○前半は競技(レース)だったが、後半は旅だった。
その日1日をどう生きるか、どうすれば止まらずに進み続けられるかだけを考えて過ごしていると、「チェックポイントまで走る→休む→走る」というのが生活になった。
○メンタルのコントロールが難しかった。
前半はチェックポイントで他の参加者と重なることはあったが、とくに後半はずっと一人でのラン。
特に夜は真っ暗で何も見えないので心細く、メンタルがやられる。
後半の途中でSNSを通じて皆さんからいただいた励ましのメッセージが、本当にチカラになった。
○あと100kmを切ってからが気持ち的に楽になった…(あと100kmって…(o_o))
<装備について>
○役立ったもの
・リフレッシュシート(ウェットティッシュ)
・皮膚保護クリーム(プロテクトJ1)
→これがなければ足がボロボロになっていた
※ちなみに持参物で不要だったものはなかったとのこと。
・食料等はほぼ無駄なものはなかった。今までの経験がモノを言った。
→最も役に立ったお菓子はボウロ!口に入れるとすぐに溶ける。
○靴は、足が腫れるのを想定し0.5cm-1.5cmUPで3足を準備。
どの地点に置いておくかも悩みどころだった。実際は足の腫れが想定よりも少なくて2足で足りた。
○靴下は24足(チェックポイントごと)
○照明は明るいものを準備。夜は暗くて眠くなるので睡魔対策も兼ねて。
<おまけ>
○今回のレースで得たもの
・経験
・異国の食生活(砂が混じろうが平気に)
・???(メモ忘れた^^;)
○今回のレースで失ったもの
①周囲の(距離についての)感覚
”42kmは散歩程度でしょ!”と言われるようになった(笑)
→そんなことありませんよ!と言ってはりました(笑)
②距離感覚(自分の)
大阪〜青森は走れる距離である(ちょうど1,000kmです…!)
③痛みの感覚
大抵の痛みは気のせいである(らしいです…)
<質疑応答>
■僕からも質問してみました!
○もしもう一度サハラ1,000kmレースに出るとしたら、次回は何を持参しますか?
→霧吹きです。実は事前に熱中症対策として少量の水で最大の効果を得られると実証していたのにもかかわらず、持参するのを忘れてしまったのです…。
■その他参加者の皆さんからの質問
○100km走破する身体と1,000km走破する身体とで違いはありますか?
→100kmをゆっくりでも走れる身体があれば、あとは食べて栄養補給ができれば1,000kmは走破可能と思う。(ホントかな)
○何キロぐらいロスしていますか?
→正確な距離はわかりませんが、なんせGPSだけが頼りで道なき砂地を進むので道を間違えたり、砂丘を回避したら遠回りになったり、自撮りで行ったり来たりしてたので、おそらくプラス100km、トータルで1,100kmくらいは走っているはずです!
○ご家族からは何と言われますか?
→両親はもちろん応援してくれていますが、いつも「いつ辞めんの?」と言われています(苦笑)
<次回のチャレンジ>
○5月 Himal Race(ネパール/ヒマラヤ山脈850km)
山岳最高峰レース。地球上に最も高くそびえるヒマラヤ山脈にて、酸素が50%にもなるエベレストベースキャンプ標高5,300mから24日間で850km先を目指す。日本人初挑戦。
※スタート地点のベースキャンプに行くまでに、3日くらいかけて5,300mまで登山するらしいです…そっからレーススタートですよ(驚愕)
ぜひこれからの北田さんのチャレンジを応援しましょう!
興味のある方はアドベンチャークラブへ。
想像を超えるような、前人未到の物語を見せてもらえますよ…ワクワク!
#この人生を前人未到の物語にしたい
#NO ADVENTURE NO LIFE