SGDsに対する疑念(その2)
3月15日の記事に、バークシャーハザウェイがSGDsとダイバーシティーの取り組みに関する年次報告書の作成を要求する株主提案に反対するよう呼びかけたとのことです。
米バークシャー、気候変動や多様性を巡る株主提案に反対
[15日 ロイター] - 著名投資家のウォーレン・バフェット氏が率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイは15日、同社に対し気候変動対策やダイバーシティー(多様性)への取り組みに関する年次報告書の作成を要求する株主提案に反対するよう呼び掛けた。
株主提案の内容は、5月1日の年次株主総会に先立って、公開された。
同社は、傘下に様々な業種の企業を収める分散型のビジネスモデルを採用しており、カリフォルニア州公務員退職年金基金などが提出した気候変動に関する提案は不要だと主張。多くの傘下企業の環境対策は「非常に納得が行く」ものだと訴えた。
ダイバーシティーについても、バフェット氏はダイバーシティーを抑圧する措置にこれまで反対してきたと主張。傘下企業の業種はさまざまで世界各国で事業を展開しているため、各企業の取り組みを比べるため「統一した定量的な報告書の作成を要請するのは妥当ではない」との見解を示した。
バフェット氏はバークシャーの議決権の32.1%を保有しており、同氏が反対する株主提案は通常、大差で否決される。
さすがに賢明なる投資家として有名なバフェット氏です。もちろん、環境への取り組みやダイバーシティに反対しているのではなく、年次報告書の作成の必要はないということの意思表示ですね。完全なる私見ですが、環境団体やダイバーシティ団体の求める報告書を作成することと、同社の株主への還元は一致するものではない、という判断をしたものだと思います。報告書作成って、環境コンサルの言う通りに作成したり、監査受けたりって色々お金がかかるし。
日本では、右へ倣えで「女性の登用」と「SGDs」をやってますが、果たして自分のアタマで考えているのか疑問に思います。環境保護活動やっているのであればそれで良くて、何もコンサルにお金払って「SGDsやってます!!」って宣言しなくてもと思いました。みんなやっていて、当社だけやってないと見劣りするから、とか、または経団連やら経産省に言われたのかもしれませんが、そういうのって、そろそろやめればいいじゃんって思うのです。その分、環境保護活動や本当の意味でのダイバーシティをやって、欧米企業のように年齢で人を区分しない、定年を設けない(海外では定年制は違法)とかの活動をSNSで情報発信する方が、ずうーーーーと評価されると思うんですよね。こういうのを見てると、欧米だけでなく中国にも到底追いつけないよなって思ってしまいます。でも日本社会も活発になってほしいなあ。