老若男女お役立ち〜香港の公園〜
ナイフみたいに尖っては触る者みな傷つけた♪ (Byチェッカーズ)
ってな感じで、肩の骨がトゲ化して左肩の靭帯に穴をあけたのを治す手術からちょうど1ヶ月が経ちました。交流のあるクリエイターさんでも声を掛けてくださる方がいて有り難いです。
薄紙を剥ぐように亀速で鋭意恢復中。
鋭意努めているのに亀速。ホント薄紙を剥ぐ程度の速度でしか治っていかないものですわ。
「薄紙(うすがみ)を剥(は)ぐように」は
病状が日毎に、少しずつだけども着実に快方に向かう様子を表現する言葉です。何か、この言葉は本当に病状恢復の為に生まれた言葉だな~と実感するほど言葉通りです。一度壊れた所が治るのは、階段の一段飛ばしのようにはいきません。
そもそも私の場合、致命傷でも不治の病でも何でもないただの軽傷です。手術も2時間でした。なのに手術をすると「手術で体に穴をあけるという怪我も負う」わけなので、今もバッチリ痛いです。
手術のせいだけではなく痛みの一番の原因は、手術前の腕が動かせなくなった3~4か月、動かさない為に周辺の筋肉や筋が委縮し癒着して固まってしまいます。これが固まっている為に伸ばそうとすると突っ張って痛むのです。
日本の友達に言うとビックリされるのですが、私の場合、手術翌朝から(注:手術は前日夕方)医者が来て「どんどん動かせ」と、痛がる私を完全無視で、医者が私の腕を強引に上に持ち上げてました。
そして「最低二週間は二時間に一回こうして『腕をあげて10秒キープ』を10回ずつ」という命を受けました。
手術翌々日に退院してからは、クリニックに併設されているリハビリ通い。
リハビリは、皆さんも怪我や何か手術をした後の機能回復でご経験ある方もいらっしゃるでしょう。ご経験のない方の頭の中には、理学療法士と聞くとリハビリを頑張る患者の横で励している図が思い描かれるかもしれません。
もちろん最終的には患者の意志の闘いになりますが、それと併せて最新の科学技術の粋を駆使して、できるだけ痛みを感じないで機能回復を手伝って下さるのが理学療法士さんです。
私のリハビリも毎回三種類の器具を使います。
①超音波で炎症を抑え痛みを取り、②電気を通して筋肉をほぐし、③温熱シートを巻いた上に磁気ベルトを巻いて血液循環を促す、という感じです。
日本も同じかはわかりませんが、電気の強さも患者本人の意志で15分間の中で、電流の強さに慣れればストップと言うまでどんどん強めてもらえます。
自分的にはお医者さんの言いつけも守って真面目にやってるんだから、この程度の傷、もっとスイスイ治ると思っていたのに(←ナメ過ぎてた)年のせいなのか、皆一律似たり寄ったりなのかはわかりませんが術後一か月の今も依然として痛くて夜も眠れません。(勿論穴あいてた時は眠るどころか寝返りさえもムリでしたが)
でも結局のところ、どんなに超音波や電気や磁力や温熱などの器具を用いて出来るだけ痛みを軽減した上でリハビリ、と言ったところで、それらを駆使しても実感できるほど痛みが和らぐわけでも、治りが目に見えて早くなるわけでもなく、やっぱり自分で「イタタタタタ…」と言いながら限界まで腕を伸ばしていくしかないのです。
リハビリを始めて半月が過ぎた頃、腕は上がるのに何故かその腕が変なカーブをつけてじゃないとあげられない事に気づきました。当初は電気治療でそのうち筋肉が解れてきたら自然に伸ばせるようになると思っていたのに全然伸びる様子がありません。
「あ!この腕が変に弧を描いてしまっている部分は器具が解してくれるわけではなくて自力で伸ばさないとダメなヤツなんだ!」
と思い当たりました。そして、普通にだらんと腕を垂らした姿勢のままで左腕を下方向にう~んとストレッチするとヒジの関節に引き裂かれるような激痛が走ります。
やったのは肩でヒジにはノータッチなので、つまり腕の筋全体が縮こまってしまっているのだと思いました。
引き裂かる痛みを感じるところまでストレッチして、それ以上は無理やり伸ばさずにキープ。だから無理は禁物だけれども、毎回痛い思いはしなくちゃならないという事です。
もっとわかりやすく言うと、「痛い手前」で止めてキープしても全く意味がない事に最近ようやく気づきました。
「無理をしない」というのは「痛みを感じない程度にしておく」という事ではなくて「痛いところまで伸ばしたら、それ以上伸ばさない」という事でした。
そんな中でリハビリにうってつけの器具を見つけました。
香港には散策用の大きい公園も勿論たくさんありますが、すごくコンパクトなちっちゃいスペースの公園が道端に点在しています。
↓↓子供用の遊具が設置されている公園。
↓↓子供用は今は全部こうして厳重に進入禁止になっています。
↓↓子供用とは別に、身体を鍛えたい人用に筋トレ用の器具が置いてある大人用のミニ公園。腹筋台や鉄棒などがあります。
↓↓そして、お年寄りが身体機能を保持する為の器具が置いてある年配者のミニ公園。つまみを片手ずつ持ってグルグル回すもの。
↓↓左右交互に引っ張るヤツ。コレなんて怪我する前はやっても一体どこに効いているのか何も感覚がなくてさっぱりわからなかった代物。
ちなみに、この器具の使い方はこちらの動画に載ってました↓↓
ゆるゆるとスタイリッシュ香港を紹介するYoutuber Asian Viewさん↓↓
↓↓年配者コーナーも子供用に負けず劣らず色々器具が充実しています。
↓↓で、コレが私の家から一番近い公園にある年配者用肩関節強化マシーン。つまみを両方で持ってハンドルを回せば左手が自然に上がりますが、私は今コレができません(;^ω^)片手でグルグル回す事は勿論、右を下げる事で左を引っ張り上げてもらうのも完全に上までは上がらないレベルです。
昔はこんなのどこに効いてるかさえわかんね~とバカにしてた器具を、今は2~30歳年上の人たちよりも遅いペースで回してヒイヒイ言ってる私です。
こうして今、うちの近所の公園では中年が老人たちの器具を我が物顔で使い倒す事件が多発しております。