ミーターの大冒険 オーロラへ 2 「冷凍の星の地下温泉」
2 「ドム君、君には他のガイア人にはない優れた面がみられる。でももう少し指導したかったが、十分指導できないままで、わたしが離れなければならなかったことを、わたしとしては残念に思っている。でも君はその任務を難なく完遂できると確信している。何よりガイアは故郷の星のニフの心、ベニサラであることを忘れないように。
わたしは度重なる故障でこのように、ここ冷凍の星イオスに着かなければならなかった。ここで40年の故障の修復を受けることとなる。
初めての修復になるのだが、第零グループのロボットの修復には温泉に浸かるということに驚いている。ロボットが古代のニフ人の風習によって蘇られるとは、何なのか?
もうひとつ驚いていることがある。ある機械型ロボットを超希薄スペースで漂着中に発見した。彼の名前は『ミーター』という。彼は翻訳・通訳ロボットであり、ほとんど機能不全の状態であった。彼をイオスに連れて行くこととした。彼はなにやら『アルカディア』と連呼している。それについて今後知ることがあったら知らせて欲しい。
もうひとつ君に頼みたいことがある。ガイアの双子の女の子を産むある女性に注目して貰いたい。その二人が十歳になったら、その一人を何らかの方法でここに連れて来て貰いたい。彼女らの名前は、ブリス、そしてベリス。連れて来るのは妹のベリスだ。その理由については極秘としておく。」(レオナルドからのガイアへのハイパースペース通信)
yatcha john s. 『ミーターの大冒険』オーロラへ 2 「冷凍の星の地下温泉」
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