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ミーターの大冒険 第五部 オーロラ 第15話 50Planets

140第15話50Planets
ミーターの大冒険 
第五部 
オーロラ 
第15話 

50Planets


あらすじ

ミーターとイルミナを乗せたファー・スター2世号は、ガイアの軌道上で長老ドムとの交信で、二人が求めている故郷の星の正確な名前が「地球」であることを知る。

人類の歴史消滅がこの時点で歴史復活のフェーズに転換した、瞬間でもあった。

ガイアの誘導で、ファー・スター2世号はオーロラの恒星系に無事にたどり着く。

二人の目の前には、オーロラの揺らめく極光が怪しく波打っていた。

イルミナの検索機能で、手がかりを抽出する。それが、アンテンニン庭園であった。その絵画のルピナスの花園が手がかりとなった。

それとドース・ヴェナビリの出身星のシンナ大学講堂に掲げてあったの絵画、パウロ・ヴェロネーゼの『カナの婚礼』。

そのアンテンニンとカナとの繋がりは何であったのであろうか?

ミーターは、オーロラ地表に降り立ち、アンテンニン庭園を探し当てた。そこには洞窟があって、横穴がずっと奥まで続いていた。洞窟のホールの入り口には鳥居があって、3行文らしい文言が記されてあったが、軌道上にいるファー・スター2世号にいる イルミナにその文言の解読を頼んだ。

その文言は、銀河聖語による「ロボット三原則」であった。ミーターはなにやら気がづいて、第1日目の探索を中止した。
 
 ミーターの推測は、『児童のための手引き書』にある不死の従僕の先輩ロボット、ジスカルド・レヴェントロフのことであった。

ミーターは、ジスカルドについての情報をイルミナから聞き取るほかに、以前ジスカルド・ハニスとの会話を思いだし、これから機能停止状態にあるジスカルド・レヴェントロフをハニスに見せたかったと思った。

ミーターはかつてハニスにハニスの名前の由来について語ったことを思いだし、その中に「雷放電の中から一種の放射線であるガンマ線が発生することを」語ったことになにやらあることに気がつく。

その際に発生する「対消滅」のことから、ジスカルドの遺産に纏わる「メンタル・フリーズ・アウト」の現実に到達する。

なんと、それはロボットばかりでなく、有機体の存在としての人間にも適用されると、二人は、結論した。

二人は、ジスカルドの台座の裏側にもう一つの刻印を発見する。それは、不死の従僕が二人に残した追伸のようだと、ミーターは考えた。

ファー・スター2世号に戻った二人は、オーロラの次の探索星をソラリアに定める。

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ミーター ありがたいことに、地球再発見の旅はここオーロラの探索の結果、大きないとぐちが見いだされた。ありがとう、イルミナ。お前の協力のおかげだ。
 しかし、ジスカルドの輝きは尋常ではなかった。機能停止なのに迫力満点だった。今にも動きだそうというふうだった。
 俺は、その時強く感じたんだ、イルミナ。
 不死の従僕、ダニール・オリヴォーがジスカルドの意志を継いだように、俺も彼の意志を継いでいこうと。
 彼の目の輝きは、「お願いしますよ、ミーター・マロウ殿!」と聴こえるようだった。

イルミナ まあ、素晴らしいことですわ!

ミーター イルミナ、ところで、コンポレロンのデニアドール保管の航海日誌にあったオーロラの座標にはスペーサーのあと二つの座標があったはずだ。オーロラの座標の検知にの誤差で、ガイアまで見つけられたんだから、俺たち超ラッキーだったと言うしかない。
 もしかしたら、航海日誌の残りの二つの星の座標は今日現在でも変わっていないかも知れない。
 イルミナ、残りの二つの星の名前は?

イルミナ ソラリアとメルポメニアですよ。

ミーター あの伝説のグレディアのソラリアがそのソラリアだよ。
 それに、禁断の星オーロラは残りの49のスペーサー連合の盟主の星だったんだ。

イルミナ まあ、50ですって。

ミーター そうなんだ。かつてハニスさんは、トランターのマイコゲン地区で第二ファウンデーションの第一発言者と密かにあって、そのことを俺に詳しく教えてくれたんだ。
 その50もの星の二つは、これから訪れたいものだ。きっと地球に到達できるいとぐちが見つかるかも知れないからな。

イルミナ まあ、それじゃ、恋多きグレディアさんに会えるんですね。

ミーター なにをとぼけたことを。もう2万年近く前の人だぞ!


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