ミーターの大冒険 エピローグ 13 「 反ミュール 」
13 先ほどお話いたしましたように、我が盟主からは、あなたの将来いたすであろう尊いご行為のゆえに、あなたには肝心な真理は残さずお話しするように承っております。
まず第二ファウンデーションについては、あなたの第一ファウンデーション(ハニスは、その政府から敵対分子と目され始めている)と期を一にして、以前の第一発言者プリーム・パルヴァーの最も安定期からの逸脱の時代を経験して来ています。 それというのは、
あなたがご記憶されておりますように、Rミーター・ダリルの記憶装置から、アルカディア・ダリルの記憶を掘り出して下されば、現在のトランターのヘイム人の中に、「反ミュール」というグループが、徐々に活動をし始め、言うなれば、第二ファウンデーションとの融合に関わって来ているという事実です。
反ミュール?
そうです。現在の第25代第一発言者クィンダー・シャンデスは強く意識し始めています。彼は、安楽の世紀が終わりを告げ、最終的逸脱の時代が訪れ、その後、「銀河の大復興期」が突如として到来することを感じ始めているようですよ。しかも、今までのような「心理歴史学」を発展させ、その深化型の「微小心理歴史学」という形という点が重要です。
彼はセルダン由来の極素輻射体を駆使して、「最終的逸脱の青の時代」が近づいていることを見いだしのです。
「反ミュール」とは、いい得て妙です。
あのミュールの「セルダン・プラン」を崩壊させる、その逆の動機で、「セルダン・プラン」を「完成」させるためのグループです。今、やっとこの銀河の表舞台に踊り出て来たということです。
これを最初から気がついていたのが、ガール・ドーニックであり、ベイタ・ダリルだったのですよ。
いよいよ、最終的段階に差し掛かっています。
あなたのお仕事は、ミーターを助けて、この舞台の土台をつくりあげることなのです。
あなたの政府も、苛立ち始めたのも、同じような理由からです。
アルカディア・ダリルは、周到にこの準備を用意してくれましたわ。偉大な業績ですね!
そして、さてさて、彼ら、ガイアの活躍が見ものですね!
さらに言うなら、「紫色が、黄色とともに輝き出す」時期がいよいよ到来するんだわ!
https://youtu.be/G0CRPNRwWU0
※ラカーユによって新たに命名されたReticuli 座は、旧来の神話による裏付けがありません。それゆえ、新しい神話は、今を生きる私たち一人一人が、つくる必要があります。
yatcha john s. 『ミーターの大冒険』エピローグ 13 「 反ミュール 」
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