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ミーターの大冒険 オーロラへ  13 「ルイス・ピレンヌの銅像の秘密」

13 ハーディンは、ルイス・ピレンヌをターミナスの偉人として、ハリ・セルダンの忠実な後継者として、ピレンヌの死後、モーヴの市民が後の時代まで、言うなれば、この銀河の復興の時が来るまで、なんども繰り返し思い起こすべき精神の記憶として彼の銅像を図書館広場に立てたんだ。みんな、ハーディンの巧妙な企ての遺産なんだ。

 ハーディンの二番目の娘をドーニック家の養子にもらい受けたのが、ガール・ドーニックの娘ドース。ハーディンの娘の名前はグレディア。なぜ彼女が、紫色に光るラベンダー農園を始めたか。このことについては、信じられないような経緯(いきさつ)から来ている。

 ミーター、そのグレディアさんとオリンサスさんとどういう関係があるっていうの?それと、「ふるさとの星アタカナ」や「銀河復興」と何の関係があるっていうの?全く謎なんだから。

 イルミナ、言っておくがな、俺って単なる「翻訳・通訳ロボット」じゃないんだからな、天下逸品の謎解きロボットだからな、覚えておくんだ。それにアルカディアのお墨付きもある。自称、『児童のための知恵の書』に出てくる故郷の星にいた謎解きの達人シャーロック・ホームズの三代目なんだぞ。

 なによ、大げさで仰々しいこと。ハイハイ、承っておりますので、ユックリ説明してくださいね。お願いしますわ。

 実は、そのルイス・ピレンヌの銅像こそ、秘密の扉だったんだ。オリンサスさんは、それを突き止めようとしていた。その糸口が、コンポレロンの友人からの話。そしてなんどもその場所を調査し、そこからついにその鍵を見つけた。
 ビックリするなよ。それがお前と深い関係がある。

 えっ!私と。

 当然だ。ルイス・ピレンヌと言えば、ファウンデーション帝国辞典編纂図書館の象徴。言うなれば、今のお前そのものなんだからな。これからユックリ話す。

 えっ!!

yatcha john s.  『ミーターの大冒険』 オーロラへ 13 「ルイス・ピレンヌの銅像の秘密」

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