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ミーターの大冒険 第六部 地球へ 第4話 危険回避 はだかの太陽

144第4話危険回避 はだかの太陽
ミーターの大冒険 
第六部 
地球へ
第4話

危険回避 はだかの太陽

あらすじ

ミーターとイルミナを乗せたファー・スター2世号は、ファウンデーション暦488年1月、カビレ星系目指した。が、第一回目の探索をおそらく恒星カビレ近くのシリウス星界近くでの超新星爆発のガンマ線バーストによって大破し、ミーター・マロウも宇宙空間に放り出された。

ミーターは、そこ近くの領域を航行中のR・レオナルド・エノビアレラに拾われた。R・レオナルド・エノビアレラは、自己修理のため銀河辺境のイオス星というロボット第零法則グループの製造・修理の基地に赴く途中であった。彼はミーターをイオス星につれて行くことにした。

それから4年間、ミーターは独自なリハビリを受ける。ポエニッツ仕様のラヴェンダーのエキスの温泉療養である。

4年が過ぎ、ファウンデーション暦492年、眠りにおちていたミーターは、修理されていたファー・スター2世号の中で、イルミナに起こされた。その時、ファー・スター2世号はシンナ星の軌道上にあった。

ファー・スター2世号はシンナ星からカルガン星経由でコンポレロンに着く。

コンポレロンでは、地上ではこれといった手がかりは見つけられなかったが、イルミナにある異変(フィードフォワード症候群)が生じ、不死の従僕の気配を感じる、という。

イルミナの特殊能力で、ヴァジル・テニアドールという懐疑主義の歴史学者の頭脳から二つの情報を手に入れる。
 一つは約2万年前の航海日誌に記されてあった周辺の星の座標と、二つ目は故郷の星系カビレの異常さ、つまり、他には珍しい、ガス惑星を取り囲む巨大リングのある惑星と、他の岩石惑星を回る巨大衛星があること。

その航海日誌の座標にはない恒星系が前方に存在していて、彼らは突如として、反ミュールで知られていたガイアを発見する。
 
 ガイアの長老ドムとの通信で地球とミュールに纏わる真実を知った。

ガイアの誘導で、ファー・スター2世号はオーロラの恒星系に無事にたどり着く。

二人の目の前には、オーロラの揺らめく極光が怪しく波打っていた。

オーロラでジスカルド・レヴェントロフの機能停止の頭部を発見し、銀河歴史消滅以前の全体像を垣間見た。

ファー・スター2世号に戻った二人は、オーロラの次の探索星をソラリアに定める。

ミーターは、例のデニアドールの航海日誌にあった座標を現在時点の時差を考慮して修正して方向をロックした。おそらく例のソラリアであった。
 ミーターは日誌にあった、他の二つのスペーサーの星も、その座標には間違わないと確信した。
 
 ついにファー・スター2世号はかつてグレディアがいたと言われていたソラリアの軌道に着く。そこで、イルミナのリサーチによって、伝説通りに、大量のロボットがいることを確認する。そして両性具有の人間の存在も。

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イルミナ ミーターさん、どうされます?

ミーター イルミナ、その地下にいる両性具有の人間をもう少し探査できないか?

イルミナ もう少しですか?やって見ます。

ミーターさん。彼らは明らかに昔のソラリア人の子孫よ。セッツラーとの接触が途絶え、スペーサーの残りの星々との接触もなくなってからというもの、彼らの一部で、人類医学を発展させ、遺伝子レヴェルまで自由に操作できると確信しているみたい。そして精神作用で物質干渉もできるらしいのよ。一種の念力ね。彼らはそれを「魔術」と呼んでいるわ。

ミーター 彼らの生活形態というか性情はどうなんだ?

イルミナ そうね、かなり狂暴と言ってもいいわ。生理的潔癖症から決定的他者排斥思考が強いわ。それは科学絶対志向の結果でだいぶ偏執狂的と言えるわね。

ミーター なんだ、その「偏執狂」とは、イルミナ、それじゃ、お前としたら、相当彼(女)らは危ない生命体と言った感じなんだな。

イルミナ そうです。人間的に言うなら「ゾッ」とするイキモノですね。ミーターさん、行かない方がいいに決まってますよ。

ミーター イルミナ、いいか、俺は託されたこれからの銀河復興のことを考えているんだ。そして正しい情報を次に来る別動隊に知らせなくてはならない。

イルミナ ミーターさん、それについてはどうかしら?すべて危険な行動を起こしたりして、それをくまなく報告しなければならないということは、果たして我らのなすべき義務かどうかしら?
 来るべきふたり、いやガイア人の女性を加えて3人ね。その人たちの自律的行動を疎外してしまうんじゃ、ないでしょうか?

ミーター イルミナ、鋭い指摘だ!なるほどな!危険回避の役目は今回のお前の代わりに次に来る本隊の場合は、そのガイア人女性が担当するはずだ。それにすべて報告するという義務もないかもな。それに今まで考えが及ばなかった。俺としたことが!

イルミナ ごめんなさい。図々しくでしゃばった意見を言って。

ミーター なるほどな。それは道理かもしれない。
 じゃあ、訊くが、俺らの独自な使命とは、なんなのか?

イルミナ え~と、え~と、確か、「我らは第4番目のグループ」!

ミーター 今、なんて言った?

イルミナ 「我らは第4のグループ」って言ったの。

ミーター まさしく、ドンピシャ! 学習するイルミショナー!
 第1ファウンデーション!
 第2ファウンデーション!
 ガイア!
 それに加えて、ミーターグループってか!


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