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劇場版PSYCHO-PASS PROVIDENCE 感想

劇場版PSYCHO-PASS PROVIDENCE を先ほど観て来ましたが、言葉にならない終わり方だったので、その感想をつらつら書いていきます。

【冒頭〜】
外国からの入国船が襲われる話。
そして狡噛さん、久々だなぁ…
ストロンスカヤ文書が本作の中心に。

会議のシーン。
朱ちゃん偉くなった?と思ったら統括監視官??は〜凄いなぁ。
シビュラと法の話。
AIに全権を委ねたら危険だ、なんてもろ現代の話題に直結してて、アニメ放映時は近未来だと思ってた物があっという間に身近になったなぁと感じたり。
慎導パパ登場、優しい物腰だけど怪しい雰囲気。

船舶の捜査権で揉める霜月、この生意気感も久々…
文書の行方は雑賀先生に委ねられたらしい。
雑賀先生は個人的にもかなり好きです。(とっつぁんも大好きだった…)
外務省と連携する過程で狡噛さんと一係が合流。
まあ劇場版で色々やったし、また再開するなんて思ってなかっただろうしそりゃ一心情的に悶着あるわ。

文書回収のために出島へ。
ピースブレイカーの殲滅の為の陽動も兼ねてるだろうなこれ…と思ったら案の定文書は囮、ピースブレイカーと戦闘へ。
頭打たれても死なない仕組みがマジで意味わからないけど、ドミネーター封じは当然だし肉弾戦は基本不利だろうし苦戦するよなー。

雑賀先生??
へ???
あれ、これ3期で描写あったっけ…(3期大筋以外うろ覚え過ぎて…)
ここかなりショックでした。
ワンチャン生きてて救急搬送とか??って期待したけど無駄でした…まじかぁ
戦闘が終了して局長いなくなるわ雑賀先生死ぬわボロ負け、マジで外務省何なんだよ…

雑賀先生を失ってショックだけど、事件は解決させないといけないし、再び捜査へ。

【中盤〜】
狡噛さんが証拠のヒントから居場所を突き止めて拠点突撃。
イグナトフ兄は慎導パパの元で参入捜査官やってたらしい。
いや全然分かんなかったけど3期にそんな話あったか…?
敵の親玉の砺波がだいぶヤバい奴だけど、この話邪悪はほぼ存在しないので結局信念のぶつかり合いなんだろうなぁ…は見えてた。
脳内チップのジェネレーターに憑依して体乗っとる設定は攻殻っぽさあって好きです。
イグナトフ兄が対抗するも、どうにもならないので最後は慎導パパが処理。
ここ朱ちゃんがドミネーターの脅威判定オーバーしたけど銃口向けないようにしてる描写が後々の展開で凄い刺さりました…
慎導パパが証拠隠滅のためにシビュラに自殺を促される。
シビュラの正体知ってるんだな…そりゃそれだけ長く所属してればそれもそうか。
イグナトフと舞子の結婚式。
この一連のシーンは辛い。

砺波が北方に逃げて、そこに独自国家を宣言。シビュラの診断もセーフだし将軍?との話し合いが付いたからシビュラ側も承認の意思。
カラクリは分かんないけど、まあ朱ちゃん納得する訳無いよな。

朱ちゃんが文書受け渡しの特使になるので、それを利用して砺波逮捕へ動く。

【終盤〜】
色々工作しつつ、朱ちゃんと砺波&将軍が対面。
医療用AIが進化してシビュラ擬きになったと。
砺波は将軍に全権を委ねたいらしい。
この辺の朱ちゃんの意見を即否定する砺波といい、パンフレット読んだ感じかなり良く出来てるキャラですね、砺波。
砺波の正義と朱ちゃんの正義を言い合って、結局シビュラが将軍を吸収。
将軍が消えてジェネレーターでの憑依も出来なくなり、砺波の野望は潰える。
なんやかんやで朱ちゃん撃たれてピンチになる所に駆けつける狡噛さん。かっけぇ。
これ悪vs正義じゃなくて正義vs正義なので、細かい装飾品とかがいい味出してますね。
朱ちゃんが手錠されてるのも、銃突きつけてる砺波も、どちらが悪いとか思わなかったし、それぞれの考え方に基づいただけってのも良く伝わる。
ただ、結局最後は狡噛さんが砺波を射殺して幕切れ。
朱ちゃん的にも辛いだろうな…
いやでも話し合いじゃ何処まで行っても平行線だし、それを裁定してくれる何かがある訳じゃないし。

そしてラスト。
ここからが衝撃でした。
むしろここの話をしたいだけまである。
朱ちゃんにシビュラが慎導パパの道筋を辿るよう促す。
それを否定しようとしてた朱ちゃんが従う素振りを見せ「公安を辞める」宣言。
拘留中の狡噛さんに朱ちゃんから手紙が。
内容はよく覚えてませんが、最初は手紙の中身は[公安を辞めるけど私の思いは変わらない、狡噛さんと会えてよかった]的な物だと思ってました。
狡噛さんの「馬鹿野郎…」もそういう意味だと。
そして朱ちゃんは自分の本部長就任式で、禾生局長を銃殺。
霜月にドミネーターを向けさせるも当然のクリアカラー。
それをメディアに報じさせる事で[シビュラは絶対では無い、法は必要だ]という認識を認知させるに至らしめると。
ここずっと口に手当ててました。
(以下その瞬間の感想↓)
(いやーーーーー、そうくるか、いや、そうか、そうかーーー、まあそうだよな、やり方それしか無いもんな、いやでももっと周りに相談…出来る内容じゃないしな、いやでも…うーーーーん、いやこれしか無いのか、いや、うん…いやでもこれじゃ朱ちゃんに背負わせ過ぎでしょ…親友家族内面を見せられる先生、みんな亡くして、さらに自分の未来も担保にして…いや酷い、酷いけどこれはこれで間違ってない…いやーーー納得したく無いけど納得出来てしまう…うわーーーーこれ考えた人天才だわ…は〜〜〜〜〜)

で、朱ちゃんは拘留。
ここで泣き出しちゃうのも感情滅茶苦茶揺さぶられた。
どういう意味の泣きなのか。
悲しいの種類が多過ぎてぐちゃぐちゃで。
今まで人を銃で撃った事無かったのに撃った事なのか。
自分の未来が無い事についてなのか。
みんなにもう会えない事なのか。
(下2つは3期で解決?しますが)
そして狡噛が復帰して朱ちゃんを助ける決意をして終わり。
ここから3期冒頭の拘留されてる朱ちゃんに繋がり、3期劇場版のラストで朱ちゃんが「全てを話します」から今作に繋がると。

…いやー濃かった。中身滅茶苦茶濃かった。
(ずっと「いやー…」しか言えてない)

そしてぼーっとED聴いてると(そういえばこの曲って当事者だっけ…当事者?当事者???当事者!?!?)と繋がる。
家帰ってから歌詞付きで当事者を聞いてみると、劇場版の朱ちゃんにビッチリ寄り添うような歌詞に脱帽。
これはすげえわ、本当に。

パンフレットや1週目来場者特典の監督スタッフインタビューを読んでさらに深みが増しました。是非。


とりあえず思った事つらつらと、でした。
本当に最終盤の朱ちゃんが公安辞める宣言からの流れが怒涛も怒涛で、言葉が出なかったです。
公開期間中に2周目はしたいと思いました。

最後に。
10年前、この作品と出会って良かったと本当に思いました。
1期2期劇場版SS3期劇場版今作とかなり膨大な量であり、また設定がかなり凝っているため短時間で理解しようとしても難しい。
そんな素敵な作品に最初期から触れられてたのは幸運でした。
塩谷監督、スタッフ&キャストの皆様、素晴らしい作品を本当にありがとうございました。

以上。


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