薙刀式をチューニングしてみた ~配列は育てるものかもしれない
かみだいさんのこのツイートで、別に薙刀式だって本家そのままで使わなくてもいいんだと気づいた。
英語配列はさんざん弄り回しているのに何を今更という気もするが。。。
早いもので、薙刀式を恐る恐る使い始めてからもう1ヶ月である。
だいぶ思い通りに打てるようになってきたので、よく打つのに運指がスムーズじゃない文字の配置を変えてみた。
まず、「ま」をY位置にも。ます ました などの文末が打ちやすくなった。
さらに、「わ」をT位置に。わたし を打ちやすくするため。
TYはもともと左右のカーソルキーにあてられているが、カーソルは別レイヤーにまとめてあるので一度も使ったことがなかった。ただし、選択や文節区切りの変更に便利なように、シフトするとShift + ←→になるようにした。
そして、BSはコンボで打てるのでU単打のBSをなくして、表裏どちらも「さ」にする。先程の「ま」と合わせて さま が打ちやすくなった。
動かした文字は元の位置も残してある。連続シフトで取りやすい言葉があるからだ。
いざ自分で改良してみると、薙刀式がいかによく考えられた配列なのかがよくわかる。
しかしあくまで開発者である大岡氏が書く文章に最適化されているわけで。
もう少し使い込んでいくとまた、私にとってより使いやすい配置が見つかるかもしれない。ご本人ですら、まだ小改良を試し続けているのだから。
先日紹介したドキュメントにも、何度となく「最適な配列は主観的なもの」ということが書いてあった。
自作キーボードでは、簡単に論理配列を変更することが可能だ。物理的な形状や配置にとどまらず、論理配列さえも使う個人に合わせてチューニングすることができる(というかそっちのほうが主眼だろう)。
人が違えば書く文章も違ってくるのは当たり前。
文筆家には文筆家の、技術者には技術者の、学生には学生の、最適な配列があるはずだ。
自分にとっての"最強配列"は、見つけるものでも作るものでもなく、じっくりと育てるものなのかもしれない。それこそ薙刀式がそうであるように。
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