keyballのための はじめてのQMK firmware環境構築 Windows編
公式ファームウェアが更新されています(2023/10/08 追記)
keyball公式のファームウェアが最新QMKに対応したので、0.18系のQMK firmwareを利用する必要はなくなりました。
それに伴い、この記事も一部修正しています。
Mac編はこちら
想定読者
この記事は下記のような人を対象に、とりあえず最速でqmk firmwareによるkeyballのファームウェア作成環境を整えることを目的としています。
黒い画面でコマンドの入力も必要ですが、書いてある通り入力(コピペ)するだけで大丈夫だから怖くないよ。
keyballで初めて自作キーボードに触れた
GitHub/Gitを使ったことがない
黒い画面コワイ
キーマップ変更方法はREMAPしか使ったことがない
Git/GitHubの使い方やソースコードの管理については完全に無視して、qmkによるファームウェア作成ができれば細けぇこたぁいいんだよ! というスタンスでいきます。
そのへんもっと詳しく知りたい人は、私の大親友を紹介しておきますね。Googleっていうんですけど。
全体の流れ
QMK MSYSのインストール(=最新QMKのセットアップ)
0.18系 QMK firmwareのclonekeyballリポジトリのclone
keyballをqmk_firmwareに組み込む
自分のkeymapフォルダを作る
ファームウェアをコンパイルする
QMK MSYSをインストールする
はい。では早速はじめて参りましょう。
QMK MSYSについてはこの記事が詳しいので、これ読んでインストールしてください。
1 のインストールと2 のセットアップだけでOKです。
これだけではkeyballのファームウェアを作れる環境にはならないので、2 のセットアップが終わったらここに戻ってきてくださいね。
0.18系のQMK firmwareを入手する
keyball公式ファームウェアが最新QMKに対応したため、この手順は不要になりました。
QMK MSYSをインストールするだけでQMKを使ってファームウェアを作ることはできるのですが、最新版なのでREMAPで使えません。
なので、REMAPとkeyball公式が対応しているうちで最新となる0.18.17を導入します。
QMK MSYSを起動して、↓のコマンドを実行します。
git clone https://github.com/qmk/qmk_firmware.git --depth 1 --recurse-submodules --shallow-submodules -b 0.18.17 qmk_018
しばらく待つと、qmk_firmwareと同じフォルダ(デフォルトでは C:\ユーザー\自分のユーザー名 )にqmk_018というフォルダができているはずです。
これで、0.18.17のQMK firmwareをクローンすることができました。
keyballのリポジトリをクローンする
続けてkeyballのコードを入手します。
そのままQMK MSYSで↓このコマンドを実行します。
git clone https://github.com/Yowkees/keyball.git keyball
これで、qmk_firmwareとkeyballのフォルダが揃いました。
ここからこの2つを繋いでいきます。
keyballをqmk_firmwareに組み込む
方法1. フォルダごと移動
※この方法は簡単ですが、後々管理が面倒になりがちです。
keyball\qmk_firmware\keyboards にある keyball フォルダを、qmk_firmware\keyboards フォルダの中に移動(またはコピー)します。
それだけ。
方法2. シンボリックリンクを作る
コマンドプロンプトを管理者として実行して、↓のコマンドを実行します。
mklink /D %USERPROFILE%\qmk_firmware\keyboards\keyball %USERPROFILE%\keyball\qmk_firmware\keyboards\keyball
qmk_firmware\keyboardsフォルダの中にkeyballへのショートカットようなアイコンができていればOKです。
試しにコンパイルしてみる
一旦、ちゃんとコンパイルできるか試してみましょう。
QMK MSYSを開いて、QMKのディレクトリに移動します。
cd qmk_firmware
移動したら、keyball公式のviaファームウェアをコンパイルしてみましょう。
make keyball/keyball39:via
qmk_firmwareフォルダに新しい.hexファイルが作られていればOKです。
自分のキーマップ用のファイルを用意する
ここまでで、keyballのファームウェアを作る準備はできました。
ここから自分のキーマップを設定していきましょう。
まず、エクスプローラでここに行きます。
%USERPROFILE%\keyball\qmk_firmware\keyboards\keyball\keyball39\keymaps
viaというフォルダがあるので複製します。
フォルダの名前を自分の好きなように変更します。スペースを含まない名前にしてください。
この記事ではとりあえず your_keymap とします。
キーマップを編集する
自分のファームウェアの設定やキーマップを、好みに応じて編集しましょう。
詳しくは別の記事にまとめました。
いざコンパイル!
キーマップを編集したら、コンパイルしてみましょう。
試しにviaをコンパイルした時と同じですね。
makeコマンドの最後を your_keymap に変更して実行します。
make keyball/keyball39:your_keymap
ちなみにこっちのコマンドでも同じ結果を得られます。
qmk compile -kb keyball/keyball39 -km your_keymap
コンパイルしたファームウェアを書き込む
いくつかやり方がありますが、ブラウザだけで書き込みができるPro Micro Web Updaterを使うのが手軽でわかりやすいでしょう。
https://sekigon-gonnoc.github.io/promicro-web-updater/index.html
使い方は遊舎工房さんのこちら↓が詳しいです。
hexファイルはあるので、手順の2から進めます。
https://yushakobo.zendesk.com/hc/ja/articles/1500011696701