恐いの、そこじゃないの。
こんばんは。
毎回、カワセミさんに頼りに頼り切ってしまいましたので、日々のどうでもいい疑問を記してみることにしました。
NHKで、昼に放送する「おちょやん」を見るのが、家族のルーティーンになっているのですけれど、この「おちょやん」の前に「命を守る行動を」という番組が、ちょこっと放送されます。
いつのころからか、不意に始まって、前の映像を使いまわしながら、
1)恐怖:こうするとエアロゾルが広がるぞ!
2)苦難:病院や飲食店は、こんなにつらい!
3)応援:苦難に負けずに頑張れ!
だいたい、こういう3つにカテゴライズできる映像を流しています。あえて繰り返しますけれど、常に最新のことをしているわけではなく、使いまわしている場合もあります。
そういえば、LINEっぽいもののやりとりをしている「一人称」的な男性会社員の妄想劇みたいな回もありましたけれど、評判が悪かったのか、今は流していません。
NHKって、ヒップホップとか「なんかハヤってるっぽい」ものを、時流やニーズ、誰がそれを受容しているのか、ということをあまり考えず、老人も見ている番組枠とかお構いなしに「使えば視聴率がつく」と勘違いして失敗する傾向がありますね。『ハンター×ハンター』のゼノさん(ゾルディック家)に言わせると「頭はいいんだが、馬鹿なのが玉に瑕」なんでしょう。
そんなNHKの「命を守る行動を」の呼びかけで、歯磨きをしている人物の姿を、感度の高い特殊なカメラで撮影して、「いかに歯磨き中に、歯磨き粉や唾液が飛び散っているか」という、なんとも奇妙な映像を流しました。
ご参考までに、NHKのフェイスブックから。
私がこの映像を見て真っ先に思ったのは、こういう歯磨きで発生している「エアロゾル」によって飛沫感染の危険度があがる、だから「命を守るために歯磨きのときは口を押さえなくちゃ」なんていう殊勝なことではなくて、歯磨き中に、こんな量のコルゲート(歯磨き粉)が細かい粉末になっていてそれを歯磨きの間、ずっと吸い込み続けて、そんな「日常生活」を、ン十年も続けていたんだ、という事実でした。
私は、歯磨き粉の主成分や、そこに含まれている成分が、「人間の身体」にどういった病的な影響を与えているのか、まったく分かりません。
ですが、歯磨き中にぼーっと口を開けている人って、少数派なんじゃないでしょうか。それよりも、口を閉じていることの方が多いと思います。それで苦しくなってしまうから、たまに大きく口を開けて息を吸い込んでいるだけであって、基本的には「鼻呼吸」をして息を吸い込みますよね。
そうするとノドを通って空気が肺だとかおなかに届くのだから、そのさいに歯磨きで発生する「とんでもない分量の歯磨き粉の飛沫」が「肺」「肺胞」「気管支」などへ流れ込んでいくんだ、と気付いてしまったのです。
こういった「エアロゾル化した、フッ素やら研磨剤やら香料やらを含んだ、歯磨き粉の粉末」を「朝・昼・晩」と、幼いころからン十年も「肺」に吸い込み続けて、果たして「肺がん・気管支炎」とかの原因に、一切なってないということってあるんでしょうか? それを証明できるのでしょうか?
私は、「エアロゾルで飛沫感染するよ。だから歯磨きのときは口をふさいで命を守ろう」というより、「歯磨き粉のエアロゾルを吸い込み続けて、命を守れるの?」ということを思ってしまい、そっちが恐いよ(;゚Д゚) と思ってしまいました。
歯磨き粉に含まれる「フッ素」は、人体に有害だと主張され、その代わりに「重層」で歯磨きをしているという方もいらっしゃるそうです。それでも、歯磨きの方法によっては「エアロゾル化した重層」を吸い込むわけですね。場合によっては「タバコの副流煙」のように、お母さんの歯磨きの側にいる子どもが吸い込んでいる可能性もあります。
人間は「生きることに執着する」ことを覚えてしまうと、どうやったって、かならず「死ぬんだ」ということを忘れがちです。「ちゃんとリスクのことを教えてほしい」という発想も、結局は「ゼロリスク」の考え、すなわち、生への執着の裏返しだとも思います。
でも、なんら「リスク」を説明しないのも、それはそれで「人の生き方」として卑劣な感じがします。また、商品を生み出した側としては、どのような経過があり得るかを、「商品のコマーシャル」と同等に、同じ方法で発信をする必要があります。それは「商品を世に放って儲けている」企業として、当然の義務です。
幸いにしてNHKが「歯磨き粉って、こんなにエアロゾル化するんだぞ!」と教えてくれました。このこと自体に、どのような「人体へのリスクが存在するのか」を伝えてもらって、「命を守る行動」のひとつとして、NHKには、報道機関の矜持をもって、追加の報道をしてもらいたいと思います。
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